幹事クリタのコーカイ日誌2020

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6月14日 ● マッケンローの影響力。

 4月も5月もコロナの影響でコートが閉鎖されていたので、今日は3月以来となる久しぶりの山本麻友美プロレッスン会を開催しました。今日の僕のテーマはボレー、特にフォアボレーです。テニスしている人なら大抵わかっていると思いますが、ボレーの基本は手首に角度をつけてラケットを立てることです。その形のまま打点を前にして足で押してボレーをするというのが教科書通りのボレーの形。僕も40年テニスをやってきているので頭では十分に理解しています。

 ところが実際の僕のボレーはと言うと、手首を伸ばしてラケットは寝かせ気味、体の横の遅れ気味の打点、手首と腕でボレーのコースや強さを調節しています。まったく教科書通りのボレーをしていないのは頭ではわかっていても、もう40年もそういうボレーをしてきたので、すっかり癖がついてしまっていて簡単には変えられないのです。

 こんなボレーになってしまった原因を遡って考えるとジョン・マッケンローにいきつきます。我々還暦前後の世代がもっとも影響を受けたレジェンド。彼の天才的なボレータッチは当時のテニスブームでラケットを握った若者の憧れそのものでした。当時からあんな変則的なボレーはマッケンローにしかできないと言われていたのに、やっぱり真似してラケットをだらんと下げて軽々とボレーをコントロールしようとしたものです。

 このボレーは相手のボールが緩くてゆっくりなら何とか対応できます。レベルの低い同士がテニスをしている頃にはマッケンロー式でも何とかなったのです。ところが相手のレベルが上がってくるとスピードも威力も段違いになり、徐々にボレーがついていけなくなります。マッケンローではないのですから当然です。最近は年齢的な衰えもあり、山本プロやサークルのアラサーの元コーチたちとテニスすると、どうしてもボレーの限界を感じていました。

 と言うことで、今日のレッスンでは山本プロに改めてフォアボレーを基本からレッスンしてもらいました。頭ではわかっていてもしっかりと体に染みついた癖はそう簡単には抜けません。たくさんのダメ出しをされて、そんなにダメダメなボレーをしていたのかと改めて愕然とするほどでした。マッケンローの影響強すぎです。サービスの改良に2年かかりましたから、ボレーの改良もかなり時間がかかると覚悟はしています。


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