幹事クリタのコーカイ日誌2020

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5月11日 ● 芸能人の政治的発言。

 一夜にして数百万ツイートがあった「#検察庁法改正案に抗議します」。実に真っ当な、むしろ穏当と言っても良いハッシュタグです。「抗議します」なんて控え目だし、「改正」ではなく「改悪」だと僕は思っていますが、その穏当さがツイートしやすくしたのかも知れません。多くの芸能人・著名人もツイートしたので、一気に広がり話題になりました。コロナ禍でデモも集会もできない時に、多くの国民の意思を表わすことができて良かったと思います。

 きゃりーぱみゅぱみゅ、秋元才加、大久保佳代子、城田優、浅野忠信、Charaなど多くの芸能人が声を上げましたが、特に話題になったのがきゃりーです。そしてよくある「幻滅しました」「政治的なことツイートして欲しくない」みたいなことを大量にリプされて、結局なんだかんだあって当該ツイートを削除しました。この件についてもいろいろなところで議論になっていますが、そもそも芸能人が政治的発言をすることを非難すること自体が芸能人の人格人権を否定する行動だということがわからないのでしょうか。

 誰だって思うように政治について語って構わないし、意見を表明することも問題ありません。言論の自由であり思想信条の自由です。芸能人はいつも人々を楽しませるだけの存在でいてほしいと願うのも自由ですが、それを押しつけてしまったら人権侵害です。本当に幻滅したなら静かにファンをやめて離れれば良いだけです。多分ファンでも何でもない人たちが言っているだけですから、そうされても芸能人に実害はありません。

 加藤登紀子が政治的なツイートをした時にも「そんな人だと思わなかった」みたいなリプをした奴がいて、一体加藤登紀子をどんな人だと思っていたのかと笑われていました。ファンなら彼女の来歴くらいちゃんと知っておけよ、ネットで検索すればすぐに調べられるぞと思いますが、所詮そういうリプをする人間はその程度なのです。

 今回のことは日頃まず政治的発言をしないような芸能人までもが次々とハッシュタグをつけてツイートしたという事実自体が重いと思います。こうして炎上することもわかっていて、それでもあまりにも目に余ると芸能人たちが考えたということです。あとはその事実の重さを自民党の政治家、そして黒川検事長がどう受け止めるかです。いつになったら自民党に自浄作用が働くのか、そして黒川検事長はいつまでその地位にしがみつくのか。目を覚ましてほしいものです。


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