幹事クリタのコーカイ日誌2020

[ 前日翌日最新今月 ]

5月7日 ● そのときは彼によろしく。

 外出が不自由になると必然的に家でテレビを見るか読書をする時間が増えます。若い頃は劇場に通い詰めるほど大好きだった映画も、中年になってあまり見なくなっていたのですが、家にいるのでぼちぼちとまた見るようになりました。wowowもあるしhuluもあるしamazonプライムもあるので見る作品には事欠きません。

 昨日見たのは「そのときは彼によろしく」。2007年の作品ですから13年前になります。ファンタジーラブストーリーというジャンルになるでしょうか。原作は「いま、会いにいきます」の市川拓司。監督の平川雄一朗はドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ」「白夜行」「ROOKIES」「JIN-仁-」「天皇の料理番」などを手掛けていて、この「そのときは彼によろしく」が映画初監督でした。

 主演は長澤まさみ、共演は山田孝之、塚本高史、国仲涼子、北川景子、和久井映見、小日向文世ら。この頃、北川景子はまだブレイク直前で、山田孝之は「電車男」「白夜行」で注目の若手俳優。映画「世界の中心で、愛をさけぶ」で注目され、ドラマや映画の主演を次々とこなしていた長澤まさみがこの映画では大看板です。

 僕はこの映画が公開される直前にフジ「月9」でヒットしていた長澤まさみ主演の「プロボーズ大作戦」を欠かさず見ていて、今でも「月9」史上でもっとも好きなドラマだと思うほど気に入っていました。翌2008年の映画「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」も見に行って、長澤まさみって最高だなぁと思っていたのに、なぜこの「そのときは彼によろしく」を見逃していたのか、未だにわかりません。長澤は前年に「セーラー服と機関銃」、翌年には「ラスト・フレンズ」とヒットドラマに立て続けに主演していて、もっとも乗っていた時期でした。

 そんなわけでwowowでこの作品を放送するのを知って録画してじっくり見ました。ストーリーはある程度のところで展開が読めてしまうベタなものでしたが、映像が美しい絵画的で静かな映画でした。若手の長澤、山田、塚本、国仲、北川らがみな変な癖のない素直な演技をしていて、引っ掛かりがないのが映像の美しさと調和して見ていて気持ちが良いし、ずっと画面を見ていられるような気がする作品です。また長澤、山田、塚本の子ども時代を演じている子役3人も上手いです。

 何より長澤まさみの圧倒的な魅力が全開です。彼女は10代で注目されてから現在まで20年近くずっとトップランナーで走り続けてきています。前述の「世界の中心で、愛をさけぶ」や「プロポーズ大作戦」以降も、ドラマ「都市伝説の女」「真田丸」「コンフィデンスマンJP」、映画「モテキ」「海街diary」「キングダム」、舞台「キャバレー」など、ヒット作、話題作が長年にわたり切れ目なく続いています。綾瀬はるかと並んで同世代でもっとも打率が高い女優でしょう。

 そんな長澤を10代から30代までずっと見てきましたが、僕の中ではやはりハタチだったこの2007年が長澤まさみの全盛期、もしくはヴィンテージイヤーです。映画はそれほどヒットしたわけではありませんが、時々見返したくなるような気がして、録画は消さずにとってあります。


gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」