幹事クリタのコーカイ日誌2020 |
3月19日 ● 全仏オープンが9月に延期。 テニス界もコロナウィルスの影響を大きく受けていますが、その中でも衝撃的なニュースが全仏オープンを5月から9月に延期するというものでした。現時点でもすでにこの春のツアー大会は全て休止していて、マスターズ大会などの大きな大会も中止を余儀なくされていますが、グランドスラムのひとつである全仏の延期というのは驚きました。 なによりこの発表が衝撃的だったのは、フランステニス連盟が一方的に延期を決めて発表したことで、全く根回しがされていなかったことです。ツアー大会を管理しているATP、WTA、ITFにも選手たちにも事前の相談も通告すらもなしだったようで、それでは他のテニス連盟、関係者が怒るに決まっています。 特に9月というのは全米オープンの一週間後なので、全くコートの種別が違うこの大きなビッグタイトルが立て続けに開催されるとなると、準備期間が足らず両方ともに参加する選手が減ることが当然予想されます。特にナダルを筆頭としたクレーコートが得意な選手たちは全米をスキップするかも知れません。逆にハードコートが好きな選手は仮に全仏にエントリーしても棄権や早期敗退の可能性が高くなります。 また日本で開催される東レ・パンパシフィックオープンにもろ被りですし、全仏直後に行われることになる東京の楽天ジャパンオープンも影響を受けることでしょう。ビッグマッチが過密スケジュールになると、全米の前の東京五輪を回避するトップ選手も増えそうです。精密機械のように緻密に組み上げられているツアースケジュールがもうぐちゃぐちゃになります。感染を全く防げず抑えることもできなかったヨーロッパがいま混乱の極致にあることが窺われるような話です。 |