幹事クリタのコーカイ日誌2020

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3月12日 ● 収束と終息。

 元コピーライターとして言葉には敏感な方ですが、最近の報道で気になっているのが新型コロナウィルス関連での「収束」と「終息」の使い分けです。発音が同じですからテレビのニュースやワイドショーで使われる場合はどちらの「しゅうそく」のつもりで発言しているのかはっきりとはわかりませんが、新聞雑誌やネットなどでは当然使い分けされているはず、ですが、どうもあやふやに使っているメディアもありそうです。

 「収束」というのは事態がまとまっていくことです。混乱が生じていて、それが解決の方向に向かっていくことを「収束」と言いますから、新型コロナウィルスの騒動が「収束」していくと言う場合は、感染拡大のピークが過ぎて混乱が収まりつつあるという状況を説明していることになります。

 「終息」は終わること、停止することです。起きた現象が終わりを迎えることが「終息」ですから、新型コロナウィルスの流行が「終息」したと言う場合は、流行が終わって完全に感染が停止したという状況となります。

 つまり新型コロナウィルスの感染は「収束」の方向に向かっていき最後には「終息」することが望ましいわけで、「収束」から「終息」するという時系列になります。まあもっと厳密に言えば「収束」するのは新型コロナウィルスの「混乱」「騒動」であって、終息するのは「流行」だと思います。なのでまずは一刻も早い「収束」を願っています。


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