幹事クリタのコーカイ日誌2020

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3月11日 ● 遂に選抜高校野球も中止。

 無観客試合での開催を発表していた選抜高校野球大会ですが、一転して中止が決定しました。政府の自粛要請を受けた形ですが、実に残念ですし、誤った判断だと思います。毎日新聞が主催だけに頑張ってくれるのではないかと一縷の期待をしていましたが、やはり封建体制下にある高野連に政府要請を突っぱねるような勇気はなかったということでしょう。

 もちろん他競技の学生大会も軒並み中止を決めている中で、高校野球だけ開催したら批判を浴びることは十分に予想できます。特に高校野球だけが突出して注目度が高く人気があるため、たださえ批判を受けやすいのですから、無観客試合とは言え、ここで悪目立ちするのは得策ではないということでしょう。

 しかし、そもそも学生のスポーツ大会を中止する根拠自体が薄弱です。無観客試合なら感染リスクはぐっと低くなりますし、特に野球のような屋外スポーツなら事前の体調チェックさえしっかりやっておけばほぼノーリスクでしょう。むしろ野球だけではなく他の競技もどんどんやれば良いのです。興行であるプロスポーツなら無観客試合は意味がないというのもわかりますが、学生スポーツは儲けるために開催されているわけではないのですから、健康な学生同士が競技を行うことをなぜ自粛しなければならないのか意味がわかりません。「目立って批判を浴びたくない」という同調圧力に負けただけのことです。

 現状、免疫力を高めることが新型コロナウィルスに勝つ唯一の方法であり、そのためには睡眠、栄養と並んで運動が大事なことも周知の事実です。それなのにスポーツ大会を中止するのは「運動を控えるように」という間違ったメッセージを発信しているとしか思えません。太陽の下で楽しくスポーツをすることは、この引き籠りがちな暗いご時世にストレス発散にもなりますし、免疫力を高めてコロナウィルス撃退効果もあるのですから、むしろ推奨すべきなのです。

 球児たちが可哀そう、という感情論だけではなく、イベント自粛で経済面に影響が、という金勘定のことだけでもなく、医学的にもスポーツをしようというメッセージを発信していくことがコロナに負けないためには必要だと思います。


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