幹事クリタのコーカイ日誌2020

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3月9日 ● 命も金も守ることが大事。

 過激な言論がある意味「売り」のマンガ家小林よしのりが「いい加減にしろコロナパニック」というタイトルでブログを書いています。取材に行った福岡でほとんど経済活動がストップしていたと言い、「ここまで自粛して、経済をマヒさせるほどコロナが怖いかね?」と漏らしています。よく「金儲けよりも命を守る方が大事でしょ」と言いますが、さすがに今の状況はいくら命を守るためとは言え、過剰反応で釣り合っていないと思います。

 何回も書いていますが、そもそも新型コロナウィルスは、基本的にはインフルエンザと同じような症状と感染力をもつウィルスで、免疫力をしっかり高めておけば重症化することはほぼありません。数日発熱が続きますが自然治癒します。インフルエンザと同じ対応で大丈夫なのです。免疫力が低下している高齢者や持病のある人だけは感染に気をつけていなければなりませんが、働き盛り世代や若者は「手洗い」「うがい」「マスク」を徹底して、たっぷり睡眠をとってよく食べてしっかり運動すれば良いのです。

 感染拡大を防ぐことはもちろん大事ですが、やり過ぎて企業が続々と倒産して多くの人が路頭に迷ったりする方が社会に与える損失は大きいでしょう。新型コロナ関連での倒産がすでに6件もあるとか。また6か月連続で倒産件数が増となっていて、これはリーマンショック以来のことだそうです。昨年10-12月のGDPは年率7.1%減に下方修正されました。景気後退局面での消費税増税が影響を与えた結果ですが、この1-3月はコロナでもっと景気は大きく後退することは間違いありません。日経平均は2万円を割り込んでしまいました。

 政府は今月半ばまで様子を見て自粛要請を続けるかどうか決めるとしているようです。もちろん感染が拡大しているかどうかの判断もあるでしょうが、その裏では経済が持ちこたえられるかどうかの判断も含まれることでしょう。中小企業はかなり危機的状況でしょうし、大企業だって社員のボーナスは大幅カットされます。保障のない個人事業主やフリーランスはどうなってしまうことやら。さらに株価が低迷することで年金削減も現実味を帯びてきています。

 「金」か「命」かの2択なのではありません。どちらも守れるように「ちょうど良い頃合い」のところを見つけていくのが政治家の役割ですし、それこそが「政治判断」です。ただ危機管理と緊急事態での判断は難易度が高く、誰でもできるわけではありません。今の政府の対応を見ていると、国民にとってはとても残念な状況だと思います。


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