幹事クリタのコーカイ日誌2020

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3月5日 ● 検察の意趣返し。

 黒川検事長の定年延長問題で国会が紛糾しています。森雅子法相の釈明がふらふらと頼りなく、どう見てもこの定年延長は無理やり感が漂っています。そうまでして「官邸の門番」を検事総長にしないといけないほど、安倍政権には後ろ暗いことがたっぷりあるんだろうなと思わずにはいられません。歴代韓国の大統領が辞めた後は必ず逮捕されている光景と被って、つくづく自民党政権も劣化したものだと溜息が出ます。

 そんな中、公職選挙法違反容疑で自民党の前法相の河井克行衆院議員と妻の河井案里参院議員の秘書3人が広島地検に逮捕されました。黒川検事長の定年延長を決めたことで、河井夫妻への検察の追及はストップしたと思われていましたが、広島地検が検察の意地を見せてくれました。もちろん広島地検だけではなく、官邸の検察人事介入に対して怒っている検察全体の意思が強く感じられます。

 秘書の逮捕により、河井夫妻の逮捕まで結びつくかどうかが焦点ですが、もし現役の衆参の議員が逮捕されるとなると大問題です。しかも河井案里議員には安倍官邸から選挙費用としては破格の1億5千万円が渡されています。当然追及は安倍首相にまで及ぶことでしょう。それだけは避けたいからこその定年延長だったはずですから、もしこのまま検察の捜査が進めば何のための定年延長だったのかとなります。

 さらに河井夫妻逮捕で勢いがついたら検察は安倍首相の桜疑惑にも本腰を入れるかも知れません。なにせ叩けばいくらでも埃が出る案件ですから、本気で捜査されたら安倍首相はひとたまりもないはず。人事に不当に介入した首相への検察からの意趣返しとなります。そこまで検察が本気を出して官邸と全面戦争するか、それともどこかで手打ちをするのかわかりませんが、もし手打ちとなれば黒川検事長の今後も不透明になることでしょう。マスコミもしっかりこの件は追ってほしいと思います。


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