幹事クリタのコーカイ日誌2020

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2月27日 ● 一斉休校の弊害。

 安倍首相が突然小中高の一斉休校を要請しました。それもいきなり来週から春休みまで。準備期間もなし、休校することへのフォロー施策もなし。前日のイベント自粛要請でいきなりパフュームやエグザイルのコンサートが突然中止になったのに続いて社会に混乱を起こす「思いつき」の指示です。

 誰でもすぐに考えることですが、いきなり子どもが家にいるとなると、誰がその面倒を見るんだということ。昭和の頃のように働くお父さんと専業主婦のお母さんで成り立つ家庭ばかりだとでも思っているのでしょうか。すぐに仕事を休めるわけでもないですし、ましてや親が医師や看護師などの医療関係だったりしたら休むことでさらに新型コロナ対応に支障をきたします。また祖父母が面倒を見るとなると、一番重症化しやすい高齢者のリスクを上げることになります。

 そもそも新型コロナウィルスは子どもはほぼ重症化しないと伝えられています。学校を休ませても経済活動に大きな支障もないし、「やってる」感を出せる簡単なパフォーマンスとして思いついたのでしょうが、効果の割に弊害が大きいのはやる前から想像がつきます。

 休校をカバーするような対策も指示をしていないし、予算もつけていません。イベントの中止もそうですが、補償も対策もなく要請だけして済ませるのはとても政治とは呼べません。休校すること自体は必要なら当然すべきですが、全国一律、同じタイミングというのはあまりにも乱暴です。もっと地域の事情に合わせたきめ細やかな対応をしてこその政治でしょう。

 安倍首相としては「どうだ」とドヤ顔をしていそうですが、むしろこういう乱暴なことをするとさらに支持率がダウンするのではないかと思います。誰も「もう少しちゃんと考えましょう」とブレーキをかける人間が周りにいなかったのか。本当に裸の王様になっているんだなと感じます。


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