幹事クリタのコーカイ日誌2020

[ 前日翌日最新今月 ]

2月18日 ● ANAコンチネンタルホテルの真っ当さ。

 安倍首相の国会での答弁を真っ向から否定したANAコンチネンタルホテル。ネットにはホテルに対する称賛の声が多く上がっているようです。ただこれはホテルが素晴らしいことをしたわけではなく、事実を事実として答えただけという至極まともな対応をしただけです。ホテルが言う「見積書や明細書を主催者側に発行しないケースはなかった」「代金は主催者からまとめてお支払いいただく」「あて名が空欄の領収書の発行をすることはない」などは当たり前の常識、基本動作であり、そうではないホテルはどういう管理をしているんだと信頼を損なうだけです。「例外はない」というANAホテルのスッキリとした答えは清々しさを感じます。

 国民がこれを称賛するのは、どれほど「桜を見る会」絡みで安倍首相のあからさまな嘘と、またその嘘に無理やり辻褄を合わせてきた官房長官やら官僚たちの哀れな姿をイヤになるほど見せられてきたかということです。「桜ばかり」と与党は言いますが、だったらなぜさっさと認めて謝って事を収束させないのか、どれほど無駄な時間とエネルギーをこの問題に費やしているかを考えただけでも腹が立ちます。悪いのは追及している野党ではありません。明らかに「詰み」の状況なのに、それでもいつまでも逃げ回っている安倍首相です。

 ここに至ってもまだ悪あがきをして認めないようでは、首相本人が自ら舞台から降りるということは期待はできそうにありません。周りの自民党幹部が首相を諭して辞任を促すべきです。昔の自民党ならとっくにそうしていたでしょうし、それくらいの自浄能力はありました。だからこそ国民は長らく自民党に政権を委ねてきたのです。ところが報道によれば自民党内からは「もうANAホテルを使うのはやめよう」などという逆恨みの声まで上がっているそうで、それが事実ならそこまで自民党というのはダメになっているのかと落胆するしかありません。

 忖度せずに正直に答えただけのホテルが称賛されるような壊れた国にしてしまった安倍首相の罪は重いです。仮に辞めたところで同じタイプの人間が首相になったら、また同じように閣僚や官僚がおかしな日本語を話したり、公文書が書き換えられたり、証言者が口をつぐんだり、挙句に官僚が自殺したりする様を見せられるかも知れません。本当に自民党には一刻も早く正気に返って欲しいと心の底から願っています。


gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」