幹事クリタのコーカイ日誌2020

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2月17日 ● 百田尚樹すら見限った?

 新型コロナウィルスは水際作戦が失敗に終わり、すでに国内感染が各地で進行する事態になってしまいました。天皇誕生日の一般参賀の中止に続き、東京マラソンの一般参加ランナーも参加中止になりました。今後も大勢が集まるようなイベントが次々と中止になっていくことが予想されます。東京五輪を夏に控えて重要なイベントが目白押しだけに影響の大きさは計り知れません。

 クルーズ船「ダイヤモンドプリンセス」号への政府の対応も海外から強い批判を浴びていますが、これは素人目に見てもお粗末な対応でした。香港では1800人の乗客乗員がいたクルーズ船の検査を4日間で終わらせて入国させたというのに、日本では遅々として検査が進まずいたずらに船内での感染を広げています。あの船に乗っていた人たちは本当に政府の対応の遅さ、判断能力の低さの犠牲者です。

 今回のような事態は前例やマニュアルがありません。そうなるとマニュアルに従う官僚にできることにも限界があります。こういう時こそ政治家の決断の速さと良否が問われる局面なのですが、それが後手後手に回り有効な手を打てずに感染を広げているのですから、国内外で批判が強くなるのも当然だと思われます。「安倍応援団」として知られる作家・百田尚樹までがツイッターで「政府は無能です」と批判しています。シンパにまで見限られているのですから末期状態です。

 よく東日本大震災の時の民主党政権の対応を批判して、自民党政権ならもっと適切な対応ができたという言説がありますが、今回の対応に限らず昨年の台風被害の時の対応を見ていても怪しいものです。むしろこれまでの安倍政権はこうした国民生活を脅かすような緊急事態に対しての反応の鈍さと対応の拙さが際立っています。安倍政権を支持している人たちは株価や就職率などの経済面ばかりを見ているようですが、政府の一番大事な責務は国民の安全を守ることのはずです。

 もっともその経済政策も6年ぶりに名目賃金がダウンしたことが発表されて景気がダウンしていることが明らかになってきました。新型コロナウィルスの影響に、五輪後の景気停滞も重なってこの先の日本経済は大きく後退しそうです。失政続きの安倍政権は果たしていつまで続くのでしょうか。


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