幹事クリタのコーカイ日誌2020

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2月2日 ● 結局ジョコビッチという壁。

 ティームという選手を見くびっていました。クレーではナダルに迫る実力があることはわかっていましたが、ハードコートではまだ詰めが甘く勝ちきれない選手だと見ていましたが、今回の全豪でのティームの勝負強さは以前と比べて一皮むけた感がありました。ナダル、ズべレフを破った強さは本物です。

 ただジョコビッチはさらに上の強さでした。体調的には激戦を勝ち上がってきたティームに比べたらジョコビッチの方が余裕があるだろうと見ていましたし、何よりジョコビッチが一番得意としている全豪です。1セット目を取った時には、これはストレートでジョコビッチかなと思っていたら、どうにも調子が上がりません。2セット目、3セット目をティームに取られた時には、このままジョコビッチ帝国は崩壊するかと思わせました。

 しかし追い込まれてからの強さがジョコビッチの真骨頂です。どんな時にも諦めずに自分ができることをコツコツと積み重ねて、少しずつペースを取り戻していくジョコビッチ。そのメンタルの強さはナダルもフェデラーも超越しています。結局はティームとジョコビッチの差は技術の差でも体力の差でもなく、乗り越えてきた修羅場の数の差だったのかなと思います。

 若手が台頭してきていますが、今回もチャンピオンはBIG3でした。2020年、残る3つのグランドスラムでひとつでも若手が取れば潮目が変わるような気がしますが、果たしてどうなることか。そしてジョコビッチが17個目のグランドスラムタイトルを取って20個のフェデラー、19個のナダルにまた迫ったことで、BIG3のグランドスラムタイトル数争いもいよいよ熾烈になってきました。全仏とウィンブルドンが今から待ち遠しいです。


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