幹事クリタのコーカイ日誌2019

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12月22日 ● ミルクボーイとぺこぱのM-1。

 今年のM-1はかなりレベルが高い大会になりました。とにかく面白くなかった出場者は皆無。全出場者が面白かったし、逆に言えば「普通に面白い」くらいでは本当に「普通」に感じてしまいました。名前の売れている出場者はかまいたちと敗者復活戦から上がってきた和牛くらいで、後は世間的には無名に近い面々ばかりだったのに、このレベルの高さは驚きでした。

 その中で最高得点を記録したのがミルクボーイ。史上最高点だそうです。さらにかまいたち、ぺこぱが続き、和牛は惜しくも4位にとどまりました。戦前から大本命とされていたかまいたちはともかく、ミルクボーイとぺこぱは今年の大会の象徴と言えることでしょう。グランプリは審査員から圧倒的な支持を集めたミルクボーイでしたが、突っ込まない突っ込みスタイルのぺこぱの新しさも十分に評価されていいと思います。

 ミルクボーイが審査員に評価されたのはネタの完成度の高さと、それを完璧に表現できる技術の確かさでしょう。まずネタ自体が面白く、台本で読んでもきっと笑えると思いますが、それに加えて審査員の塙が言ったように、あそこまで面白くできる技術も素晴らしかったので、プロから見たら高評価になるのは当然です。

 ぺこぱは斬新さとキャラの強さではナンバー1で、いつもなら優勝してもおかしくはありませんでしたが、完成度という点で若干劣ったところがプロからの評価を落としたのでしょう。かまいたちは既に出来上がっているコンビですから、「面白くて当たり前」とハードルが上がってしまっていて、今回はフレッシュな他の参加者に比べて不利でした。

 上位に入らなかったけれども個人的にはオズワルドも好きでした。どうしてもベタで声が大きい関西的な漫才が有利に働きがちなM-1で、いかにも東京芸人らしいスマートな漫才で決勝に進出してきました。順番的にミルクボーイの後というのも不利に働いたようですが、これからに大いに期待です。

 あと稲垣啓太のM-1に出てきて欲しかった芸人は「ゴージャス」というボケにも一票を入れたいと思います。MCの今田耕司がもう少しうまく突っ込んでくれていたらもっと大きな笑いになったのに、やっぱり今田じゃダメですね。そうそう、敗者復活戦の時の四千頭身の大御所や先輩芸人をいじるネタも好きでした。あれこそ決勝の舞台でやって欲しかったのに残念でした。


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