幹事クリタのコーカイ日誌2019

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12月13日 ● 映画「燃えよ剣」のキャスティング。

 司馬遼太郎の人気小説「燃えよ剣」が54年ぶりに岡田准一主演で映画化されるという話は聞いていました。僕も新選組については若い頃にこの小説で読んで詳しくなったので、映画化となると気になっていたのですが、その主要キャストを知って少々、いや、かなり不安になっています。

 土方歳三が岡田准一はまあ良いでしょう。もう少し若い俳優で、もう少しタッパがある方が良いなとは思いますが、岡田はアクションが得意ですし主役としての格も人気もあります。近藤勇に鈴木亮平。これも良いです。大柄で口も大きそう。鈴木の近藤ははまっています。そして沖田総司に山田涼介。ここでジャニーズを押し込んできました。まあ岡田主演である以上、そういうこともあるでしょうが、岡田39歳、山田26歳はちょっと年齢差があり過ぎます。実年齢もさりながら見た目にもかなり山田が幼いのが気になります。

 お雪に柴咲コウ。佐絵ではなくお雪がヒロイン。ほぼ男臭い話ですからヒロインは大事です。38歳の柴咲よりも、もう少し若い女優の方が岡田との釣り合いは良さそうですが、時代劇のヒロインは経験も大事ですから柴咲もありでしょう。岡田、鈴木、柴咲と揃って大河ドラマの主役経験者です。芹沢鴨に伊藤英明。ますます年齢が上がってきました。芹沢の貫禄を出すには44歳の伊藤くらいが相応しいのかも知れません。なんだか高齢化が進むキャスティングです。

 問題はここからです。井上源三郎にたかお鷹。誰?と思って調べたらなんと71歳の声優さんでした。いくら年長の井上役とは言え、71歳はあり得ないでしょう。山南敬介に安井順平(芸人)、永倉新八に谷田歩(声優)、斎藤一に松下洸平(シンガーソングライター)、藤堂平助に金田哲(芸人)、山崎烝に村本大輔(芸人)。なんなんでしょう、このキャスティング。普通の俳優を使いたくないという気持ちだけは伝わってきますが、まるでワクワクしません。はんにゃとウーマンラッシュアワーではコントです。

 市村正親や柄本明といったベテランも出るようですが、主要な役どころではありません。新選組を描くということは青春群像劇です。今どきの俳優は昔の人に比べたら若々しいとは言え、さすがに中年だらけの新選組はどうかと思いますし、せめて30代を使うならもっといくらでも実力のある良い役者はいるでしょう。これに比べたら大河ドラマの「新選組!」のキャストははまっていたなと改めて思います。


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