注目されていた卓球女子シングルスの五輪代表枠残り１つは石川佳純に決まりました。前の大会で平野美宇との直接対決を制してポイントを逆転した石川は、最後の大会であるツアーグランドファイナル１回戦で敗退したものの、直後に平野も１回戦敗退したために僅差で石川が平野を制し２枠目の代表の座を獲得しました。実力伯仲の石川と平野の１年間にわたる厳しい戦いが決着したわけです。

　ただ正直２人とも１回戦負けでの決着というのは残念です。トップ16によるファイナルですから出場している選手はそのまま来年の五輪でも争うライバルが多いわけです。だとしたら日本のナンバー２が１回戦敗退ではなく、少なくともベスト8、できたらベスト4まで勝ち残れないとメダルは厳しいと言わざるを得ません。石川が負けたのは世界女王の劉詩ブンですからまだしも、平野の相手は世界18位の選手でした。勝てば石川を逆転して代表になれたわけですから、逆に意識して硬くなってしまったのもかも知れませんが。

　日本卓球がメダルを争えるのは団体と混合です。団体は3人で戦いますから平野が3人目でも悪くはありませんが、団体で鍵を握るダブルスで伊藤美誠と相性が良い早田ひなが選ばれる可能性も大です。もちろん平野伊藤の「みうみま」でも、石川と平野のペアでもダブルスはできますから、僕は平野を３人目で選んで早田をリザーブとした方がベターではないかと思っていますが、果たしてどういう結論になるでしょうか。