秋ドラマで一番楽しみにしていた「まだ結婚できない男」の初回を見ました。前作から13年が経過していましたが、テイストも設定も全く変わっていないという完璧な続編でした。前作のファンには待望のパート２ですが、初めて見る人にはどうかなという気はします。

　前作から見ている人間には、この13年でどう阿部寛演じる主人公の桑野とその周囲が変わったのかを確かめるような初回でした。桑野自身は全く変わっていないというか、年齢を重ねた分だけますます偏屈になっているようです。職場の後輩だった塚本高史が共同経営者になっていて、桑野の母の草笛光子、妹夫婦の三浦理恵子、尾美としのりも同じなので安心感があります。姪だけが大きくなっていました。

　前回桑野を囲んでいた女性陣たちは一新されています。夏川結衣、国仲涼子、高島礼子から吉田羊、深川麻衣、稲森いずみとなりました。夏川と結婚するのかと匂わせて前作は終わりましたが、結局独身のままで、夏川は結婚してしまったらしいです。初回を見ただけで今回も桑野は結婚しないまま終わるんだろうなと思いました。

　役者、脚本、演出、そして世界観があまりにも変わっていないので、ドラマとしての安心感はありますが、その分この先の展開へのワクワク感はありません。視聴率も恐らく10％台で安定して推移するんでしょう。個人的には久しぶりに三浦理恵子を見たなぁというのが一番印象的でした。