先日のNHK『The Covers』はデビュー30周年の東京スカパラダイスオーケストラを迎えたスペシャルでした。最近うちの娘がスカパラにはまっているので、これはぜひ録画しておこうと思って録っておいて、今日それを見たのですが、思っていたよりも楽しめる番組になっていました。

　今回はゲストが高橋一生と奥田民生というのが肝でした。高橋一生は特にファンというわけではありませんが、スカパラとのコラボしたのがエレファントカシマシの『俺たちの明日』。音域の広い難しい曲ですが、高橋は良く歌っていました。エレカシ好きな娘も満足。そしてもう１曲はキリン氷結のＣＭで高橋とスカパラが共演した『Paradise Has No Border』で、高橋がブルースハープで参加。このCMシリーズは最初のさかなクンのバリサクバージョンが最高だったので、高橋一生バージョンはあまり印象に残っていないのですが、まあ聞き馴染みのある曲ですし十分に楽しめました。

　そして奥田民生。これまた僕も娘も好きなアーティストです。民生とスカパラとくれば、当然2002年の『美しく燃える森』になるのですが、演奏もさることながらトークが冴えわたっていて楽しめました。そしてカバーしたのがなんと笠置シヅ子『ジャングル・ブギー』。1948年の曲です。僕も聞き覚えはありますが、さすがに歌えるほどではありません。これが最高でした。奥田民生というボーカリストの力量と魅力を改めて再認識させられました。

　奥田民生がトークで「SONGSと混同していて」などと冗談を言っていましたが、確かに印象が似た両番組ではありますが、The Coversの方がよりゲストによってふり幅が大きく、好みの回とそうでもない回の差がはっきりします。今回は歴代最高の「神回」でした。保存版になりました。