中日が巨人に連勝して阪神を抜いて4位に浮上、さらに3位広島との差を2.5ゲーム差としました。残り試合は中日が7、広島が3ですが、中日と広島の直接対決が2試合あります。残り試合の多い中日は広島との直接対決さえ連勝できれば、自力で順位を入れ替えて久しぶりのＡクラス入りの可能性が出てきました。

　シーズン途中の8連勝で2位にまで浮上した時には驚きましたが、直後の8連敗で5位に逆戻り。最下位ヤクルトとも一時期は競り合っていましたが、この終盤にきてようやく投打のバランスが取れてきました。ここのところの勝ち方は「強さ」を感じさせます。打線では高橋、平田が戻ってきたのが大きく、投手陣では若手が順調に成長してきて駒が揃ってきました。

　仮に今季はＡクラス入りを逃したとしても、この終盤での良い勝ち方は必ず来季につながると思います。何より昨年までの競り負けるパターンがすっかり影を潜めました。リリーフ陣の整備がされたのが一番の理由ですが、打線もチャンスにタイムリーが出るようになったのと、一発がない分、細かい野球ができるようになってきました。

　後は何回も書いているようにオフにどれだけ効果的な補強ができるかです。先発投手と、抑えのエースが欲しいところですが、何より大砲。打率はリーグトップなのに得点は5位。この差は長打力の差。チーム本塁打はわずか83本でもちろんリーグ最下位。防御率はリーグ1位なのですからバランスが悪すぎです。せめて30本打てるバッターが2人はいないと優勝は狙えません。ホームラン攻勢で7点差を引っくり返せるDeNAが羨ましいです。