幹事クリタのコーカイ日誌2019

[ 前日翌日最新今月 ]

9月16日 ● 両手バックハンド。

 テニスにおいてバックハンドストロークを片手で打つか両手で打つかは永遠の課題(?)ですが、僕がテニスを始めた1970年代はほとんど片手バックが主流だったので、僕は40年にわたって片手でバックハンドを打ってきました。「男は黙って片手バック」です。プロでも少なくなってきた片手バックですが、フェデラーやワウリンカ、ガスケ、ディミトロフなど少数派の片手バックの選手はどうしても応援したくなります。

 片手バックのデメリットはいろいろありますが、そのひとつはテニスエルボーになりやすいこと。片手で打っているので当然肘への負担が大きく、それだけに故障の原因にもなりやすいのです。ただいま「絶賛エルボー中」の僕も、ここのところバックハンドは恐る恐るスライスを打っているだけで、できるだけフォアに回り込んで打つようにしています。と言っても、どうしてもバックハンドで打たなければならないこともありますから、思い切って両手バックを試してみようと思い、昨日山本麻友美プロにレッスンしてもらいました。

 これまでも肘が痛くなるたびに両手バックを試してみたことはありますが、なかなかうまくいきませんでした。山本プロに教えてもらえればヒントを掴めるかと思ったのですが、実際にやってみるとやはり簡単ではありません。プロの教えてくれる理屈はとてもわかりやすく、自分自身も頭では理解しているのですが、その通りに体が動かないのです。両手バックは左手のフォアに右手を添えているだけ、というのはよく言われることですが、実際に自分が打つと使い慣れている右手をつい使ってしまいます。手出しで打った時には何とか打てましたが、ラケット出しとなると力んでしまい、バランスが崩れてしまいます。これではなかなか実際のゲームで打つのは難しいです。

 もちろん、もっと練習を積めば徐々に形にはなってくることでしょうが、そこまで時間をかけているよりも肘の痛みを治してしまった方が早いという気もしています。片手バックのメリットは両手より自由になる分だけ細かいテクニックが使いやすく、ごまかしがきくということです。パワーもスピードも衰えてきた年配プレーヤーには大事なことです。

 とは言え、今後ますます肘は痛めやすくなることでしょうし、それを考えるとしばらくは両手、片手の二兎を追うことにしようかなと考えています。


gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」