幹事クリタのコーカイ日誌2019

[ 前日翌日最新今月 ]

9月9日 ● 全米決勝はナダル。

 全米オープン男子シングルスの決勝は第2シードのナダルと第5シードのメドベージェフの対戦となりました。僕は戦前の予想でメドベージェフの好調さからジョコビッチを脅かすかもと思っていましたが、ジョコビッチが故障で棄権したため、メドベージェフはジョコビッチと対戦することなくシードを守って決勝まで勝ち上がりました。

 決勝はナダルが先に2セットをリードしました。普通ならこのままナダルが押し切ってしまうところですが、ここからメドベージェフが反撃を開始し、2セットを連取してフルセットにもつれこみ、ファイナルセットも白熱した接戦でした。最終的にはナダルの経験値が紙一重の差を分けたのかなと思いますが、メドベージェフは他の若手選手とは一線を画する強さを見せてくれました。

 メドベージェフはちょっと変則的というか、今の若い選手のスタイルとは異なるタイプです。ビッグサーブと超攻撃的なフォアハンドで攻め込む若手選手が多い中、守備型のベースライナーで、強いて言えばマレータイプのカウンターテニスです。ただマレーよりももっと攻撃のタイミングが変というか、独特のリズムのテニスをするところが面白いところです。さらにメンタルも他の若手よりもタフなようで、今回の活躍でいよいよ次世代のトップに踊り出てきた印象です。

 それにしてもナダル。強いです。30代で5つめのグランドスラムタイトル獲得というのは歴代最多だそうで、これで通算タイトル数も19といよいよフェデラーに1差まで追いついてきました。フェデラーが20の大台に乗せた時には、さすがにこれは不滅の大記録かと思いましたが、やはりそんな常識的な判断はビッグ3には通用しないようです。38歳でまだトップクラスにいるフェデラーも常識外ですが、34歳のナダルのこの強さもおかしいです。錦織は大変な時代に生まれたものです。


gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」