幹事クリタのコーカイ日誌2019

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8月21日 ● 口だけ達者な人。

 長年テニスを楽しんできて、またここ10年音楽のレッスンを受けてきて、考えるのは「理論」と「実践」のバランスです。テニスにしろ音楽にしろ、子どもは理屈抜きで体で覚えて上達していきます。バランスで言えば理論:実践はほぼ0:10です。それでもちゃんと上手くなります。

 ところが大人はそうはいきません。大人でも理論が苦手でひたすら実践で上達しようとする「子どもっぽい」人はいますが、このタイプは天賦の才に恵まれない限り、理論も学んでいる人よりも上達の限界が早めにくるように思います。

 伸び盛り、学び盛りの子どもと、全てが衰える一方の大人の違いなのでしょう。やはり理論をきちんと学び、それを実践で確認していくという作業が大人には必要です。理論だけでわかったつもりになっていても実際にはできるようにはなりません。僕の感覚では理論:実践は4:6、もしくは3:7くらいが適度なのではないかと思います。

 ところが大人は何かと忙しいのがネックで、実際にはそれだけ実践する時間がありません。昨日書いたようにサックスを10年間習っていると言っても、実際の練習時間は週に1〜2時間でしかありません。テニスだって本当なら学生のように毎日でも練習をしたいのですが、そんな時間もない上に、間違いなく体を壊してしまいますから無理です。

 仕方ないので理論武装ばかりしてしまって、解説者のように口ばかり達者になる「下手の横好き」は特にオジサンに多いです。まあ僕自身もそういう類の人間に入るので、せめて本物のプレーヤーへのリスペクトと謙虚さだけは忘れないようにしようと思います。


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