幹事クリタのコーカイ日誌2019

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8月19日 ● 奥川は中2日で大丈夫か。

 甲子園の準々決勝はどれも熱い試合ばかりでしたが、注目の星稜のエース奥川恭伸は前日の智辯和歌山戦で165球を投げぬいたため登板しませんでした。試合は星稜打線が爆発して大量点を奪ったために奥川抜きでも楽勝でしたが、もし接戦になっていたら救援で登板していたかも知れません。そういうことにならずに良かったと思います。今大会、奥川はプロに間違いなく進むずば抜けた逸材です。無理して潰れないことを願うばかりです。

 準々決勝と準決勝の間に1日休養日があるので、恐らく奥川は中2日で準決勝の中京学院大中京に登板することでしょう。連投することを思えば回復具合はかなり違うだろうとは思いますが、プロ野球なら日本シリーズでも中2日での先発はまずありません。僕が星稜の監督なら、奥川は先発させず様子を見ます。試合展開によってはリリーフで短いイニングを投げさせることもあるかも知れませんが、できることなら万全を期して決勝戦まで温存したいところです。

 というのも、星稜の目標は優勝のはずだからです。過去、準優勝が最高成績の星稜としては、奥川を擁する今大会でどうしても優勝したいところ。そしてその最大の難関は決勝で当たる可能性が高い強打の履正社です。履正社に勝つには奥川が抑えるしかありませんが、奥川が準決勝で疲弊してしまうと中1日で迎える決勝戦は、昨年大阪桐蔭に滅多打ちされてしまった金足農・吉田の二の舞になりかねません。奥川が準決勝で投げれば中京学院大中京に勝てる確率はかなり上がりますが、逆に決勝で勝つ確率は大きく下がります。奥川抜きで準決勝を勝てさえすれば、優勝への確率は大きく上がるのです。

 奥川の故障のリスク回避ということも当然ありますが、「優勝する」という目的のために確率の高い最適な投手起用法を考えたら、中4日での決勝戦登板です。もちろん、奥川を温存して準決勝で負けたら監督は非難を浴びることは間違いありません。でももしこの起用法が成功して優勝したら、新しい時代の名采配として賞賛を浴びます。星稜の林監督はどうするのか注目したいと思います。


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