幹事クリタのコーカイ日誌2019

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8月16日 ● ややこしすぎる「中京」高校。

 甲子園で岐阜代表の中京学院大中京高校が優勝候補の一角である東海大相模を破って44年ぶりのベスト8入りを果たしました。同じ東海勢として喜ばしいことなのですが、何となく一部で岐阜の中京が愛知の中京と混同されているような感じがしています。スポーツニュースで東海大相模との一戦に「名門対決」という煽りが入っているのを見ましたが、東海大相模はともかく中京学院大中京は「名門?」という気がします。

 夏7回春5回甲子園に出場していて44年前の1975年のベスト8が最高成績。岐阜代表なら何といっても春夏合わせて4度の全国優勝をしている県岐阜商が「名門」です。中京学院大中京は岐阜県内では強豪校ですが、全国的に見て「名門」と呼ばれるほどの戦績は残しておらず(明治神宮大会で全国優勝はしていますが)、これは名門中の名門である愛知の中京大中京(春夏合計11回優勝)と混同しているのではないかと思います。なにせこの2校はこれまで校名を交換しすぎていて地元の人間でもややこしいと感じるからです。

 愛知の中京は「中京商」の名前で戦前から高校野球の名門です。同じ安達学園が1963年岐阜に新たに作った「中京高」は、1967年、愛知の中京商が中京高に改名するにあたって「中京商」に名前が変わりました。校名を交換したのです。そして1995年愛知の中京は「中京大中京」に校名変更したので、2001年に岐阜の中京は「中京高」に名前を戻しました。そして2017年岐阜の中京は「中京学院大中京」にまた校名を変更したのです。

 愛知の中京が校名を「中京商」「中京」「中京大中京」と改めるたびに、岐阜の中京がそれに合わせて「中京」「中京商」「中京」「中京学院大中京」と変更してきたわけで、そりゃややこしくもなります。東海大や日大の系列校のようにせめて「中京大岐阜」と名乗ればスッキリしたのですが、なぜいちいち校名を交換するようなことをしてきたのかわかりません。もしかしたら愛知の中京の実績と知名度を利用しようという意図があるのかも知れませんが、それにしてもやり過ぎです。

 しかも岐阜の中京は来年からまた校名を「中京高」に戻すことが決定しているそうです。こんなに母校の名前がコロコロ変わるなんて、ひどい話だと思いますが、OBは特に不満を抱いていないのでしょうか。ちなみに僕は岐阜の中京が「中京商」だった時代に受験をしています。中3の1月に特待生の入試があって中学校から度胸試しに受けにいってこいと言われて入学する気もないのに受けに行きました。「遠かった」という記憶しかありませんが、そんな薄い縁もあって中京学院大中京を今年は応援しています。


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