幹事クリタのコーカイ日誌2019

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8月1日 ● 甲子園を目指さない野球。

 大船渡の佐々木の問題がいつまでも話題になっています。それだけ高校生の野球と甲子園というのが不可分に結びついていて、また日本人のメンタリティにも大きな影響を及ぼしているのでしょう。甲子園、高校野球は日本の風物詩であり文化だからです。いくら悪しき影響が高校生たちにあるとわかっていても、なかなか改善できない要因でしょう。

 しかしサッカーは違います。高校サッカーもありますが、並行してクラブユースチームというルートもあるからです。ユースは高校の部活サッカーとは違いますから、インターハイや選手権には出場しません。その代わり若い年代から上の世代と交わって、より高いレベルで実力を競い磨くことができます。バルセロナのユースで腕を磨いた久保建英のように才能があれば、どんどん開花していきます。

 高校野球の問題点は高校の部活しか路線がないことで、全ての球児が甲子園を目指して努力をしていますから、いつの間にか甲子園で勝つためなら肩や肘が壊れても、みたいな話になってしまいます。それが変だということに気づかないほど、「信仰」が深くなってしまっています。一歩ひいたところから見れば、たかが高校の部活の大会のために、今後も続くアスリートとしての道を絶たれても良いはずがないのに。

 今日のニュースで「高野連に属さないチーム誕生へ」というものがありました。いよいよ野球にもクラブチームを作ろうという計画が生まれたようです。高校野球の弊害を取り除く取り組みとして、また将来有望な若い選手を計画的に育成するシステムとしてあるべきプランです。まだ端緒についたところではありますが、将来各プロ野球チームが自前のユースチームを持つようになれば、いまの「甲子園」一神教もきっと変わってくるはず。朝日新聞とNHKは困るかも知れませんが、ぜひ早期に実現してもらいたいものです。


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