幹事クリタのコーカイ日誌2019

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7月28日 ● 張本こそ喝だ。

 予想通りと言えば予想通りでしたが、「サンデーモーニング」の「週刊御意見番」のコーナーで張本勲が大船渡の佐々木の登板回避について「絶対に投げさせるべき」「怪我を怖がったんじゃスポーツをやめた方がいい」などと発言をしました。きっと言うだろうなということを言ったという点では張本にブレはないのですが、いくら時代錯誤の暴言を老害が吐くコーナーとは言え、さすがに限界というか、身を引いた方が良いのではないかと感じました。

 まだ体ができあがっていないと監督が判断している高校生に対して、怪我を怖がるなとか無茶を言いすぎです。そもそも長年プロ野球の世界に身を置いておきながら怪我の恐ろしさを知らないわけでもあるまいにと思うと、さすがに暴言の度が過ぎます。どれほど多くの有望な選手が怪我のせいで苦しみ辞めていったことか。しかも避けうる怪我なら、当然しないに越したことはありません。

 この暴言に対してダルビッシュ有が早速「シェンロンが一つ願いこと叶えてあげるって言ってきたら迷いなくこのコーナーを消してくださいと言う。」というツイートをしました。腹に据えかねるという感じです。サッカーの長友も同じく「真実だとしたら非常に残念」とツイート。現役の一流アスリートにしてみたら、こうした危険な根性論的な認識が広まるリスクを憂いているのだろうと思います。

 そもそもこのコーナーはかつて「親分」と呼ばれていた大沢啓二の名物コーナーでした。張本はその舎弟的立場で一緒に出ていたのですが、大沢はさらに古い人間だけに時代錯誤な面も多々ありましたが、独特の愛嬌があってまだ許される雰囲気がありましたが、張本は威張っているだけのジジイになってしまったので、最近は反感を買うばかりです。なぜ「サンデーモーニング」がいつまでも張本を起用しているのかわかりませんが、さすがにそろそろ降板させて、フレッシュでまともなことを言える人選をするべきです。と言うか、そもそも「ご意見番」というコーナーコンセプト自体がもう賞味期限切れなのかも知れません。

 TBS系列の野球解説者なら佐々木主浩、牛島和彦、里崎智也、秋山幸二あたりでしょうか。ちょっと地味なメンツです。引っ張り出すのは難しいでしょうが、思い切って落合博満とイチローでやったらさぞかし刺激的で面白そうですけどね。関口宏ではこの2人をコントロールすることができないから無理か。


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