幹事クリタのコーカイ日誌2019

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7月16日 ● 望月慎太郎はどこまで成長するか。

 ウィンブルドンジュニアで優勝をした望月慎太郎。マスコミではそれほど大きく取り上げられていませんが、実は相当な快挙です。なにせ過去にグランドスラムのジュニアタイトルを取った日本人男子選手はいませんし、男女を通じても1969年に全仏、ウィンブルドンを連覇した沢松和子以来半世紀ぶり。そしてジュニアランキングでも世界1位になりましたが、これも日本人男子では初めてで、男女を通じても1991年の杉山愛以来のことです。

 沢松和子や杉山愛という世界的プレーヤー以来というだけでもいかに凄いことかというのがわかりますが、錦織圭と比べても望月のタイトル獲得と世界1位の素晴らしさがわかります。ジュニア時代の錦織は全豪、全仏でのベスト8、ランキングも7位が最高でした。望月は全仏でもベスト4まで進出していますし、日本人男子としては別格の好成績だと言っていいでしょう。

 ただジュニアの成績はあくまでもジュニアのもの。一般の大会で望月がどこまで通用し、今後どこまで成長するかはわかりません。有望な選手であることは間違いありませんが、過去にも思ったほどには活躍しなかった若い選手はいくらでもいました。ジュニア時代に錦織を超えたと言っても、じゃあ一般大会で錦織のようにトップ10常連というほどの活躍ができるかどうかは全くの未知数です。

 鍵を握るのは今後の体の成長でしょう。16歳の望月は現在175cm64kgだそうです。ジュニアの世界なら戦えるかも知れませんが、178cm75kgの錦織でもかなり小柄な部類に入るツアーの中では間違いなく見劣りします。ここからどこまで大きく強い体を作れるかがまずはポイントでしょう。逆に言えば、体さえ作ることができたなら、まだまだ成長することは間違いないわけですから、故障をしないようにじっくりと強靭な肉体を作り上げていってほしいものです。

 錦織のような世界のトップ選手として戦える日本人男子は今後50年は現れないのではないかと心配していただけに、望月にかける期待は本当に大きいです。


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