幹事クリタのコーカイ日誌2019

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7月7日 ● ミドルサンデー。

 ウィンブルドンは日曜日は大会も休息日です。「ミドルサンデー」も雨が続けば試合を消化するために開催することもありますが、今年は雨も少なく順調にスケジュールが消化できました。ベスト16が出揃って明日からのセカンドウィークが始まります。

 男子シングルス、トップ3のジョコビッチ、フェデラー、ナダルは順調に勝ち上がりました。それぞれ1セットこそ落としていますが、まずまず危なげない16強進出です。さらに好調なのは第8シードの錦織で、ここまでの3試合全てストレート勝利。16強のうち1セットも落としていないのは錦織、ラオニッチ、バウティスタ・アグートの3人しかいませんから、今大会好調をキープしている選手として注目していいでしょう。

 さらに言えばトップの3人に続く上位シードの選手は錦織だけ。その次のラオニッチが第15シードですから、有力選手の大半がすでに3回戦までに姿を消してしまったということです。その割に波乱という感じがしないのは、上の3人の安定感があり過ぎて、結局優勝するのは3強の誰かなんだろうとみんなが思っているからです。

 錦織としては3強以外の上位シードがみな消えたというこの状況で残念なのはドロー運の悪さ。このまま勝ち進めば準々決勝でフェデラー、準決勝でナダル、決勝でジョコビッチと3人に順番に当たる悪夢のドローです。マンガの主人公ならこういう厳しいドローを勝ち上がっていくのでしょうが、現実的にこの3人を全部倒すことなどほぼ無理というものです。

 それに比べてラオニッチはドローに恵まれました。そもそもが3回戦で姿を消した第4シードのアンダーソンの山であることがラッキーな上に、同じ山の第6シードのズべレフも初戦敗退しています。このままならジョコビッチとの準決勝までは視界良好。芝が得意でサービスが好調ならジョコビッチをも倒せる可能性があるビッグサーバーのラオニッチは、体力をあまり消耗せずに勝ち上がっていける確率が高いです。

 準決勝がジョコビッチvsラオニッチ、ナダルvsフェデラーとなれば実績のあるビッグネーム揃いですが、相変わらずのメンバーばかりで新鮮味には乏しいです。女子シングルスでは15歳の新星、アメリカのコリ・ガウフが勝ち進んでいますが、男子は3強の壁が高過ぎて、まだまだ世代交代は先のことになりそうです。


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