幹事クリタのコーカイ日誌2019 |
7月4日 ● 錦織と大坂の明暗。 ウィンブルドンで錦織が好発進をしています。前哨戦を故障で欠場し、芝での実戦を経ずにぶっつけ本番で臨みましたが、ドローに恵まれたこともあって1回戦、2回戦ともにストレート勝利。2時間前後で終わらせています。全仏では競り合わなくても勝てた試合をわざわざ泥試合にして体力を使い切ってしまいましたから、今回はその反省が生きているというところでしょう。 このまま順調に勝ち進めれば4回戦でビッグサーバーのイズナー。これはかなりの難敵です。ウィンブルドンということを考えればランキングは錦織が上でもコートとの相性はイズナーの方が有利。なんとかリターンで頑張ってイズナーに勝てればいよいよ芝の帝王フェデラーということになります。 順調な錦織に比べて初戦で惨敗を喫した大坂なおみはかなり心配です。なによりメンタルの弱さが際立っていて、強引に力押しのショットを連発しエースとエラーを繰り返す安定感のないテニスを続けています。本人はオールラウンダーを目指すと言っていますが、まだ若いのだからまずは自分のスタイルをしっかり築いてからでも遅くはないと思います。 大坂がそう考えたのは、恐らくグランドスラム連覇と世界1位になったことで、その実績に相応しいテニスを求めるようになったのでしょうが、ちょっとそれは一足飛びにテニスの完成を急ぎ過ぎたかも知れません。サーシャコーチをクビにしたのも、その方向性の違いからなのでしょう。このままでは過去の実績と周りの期待に大坂は潰れてしまいそうですから、誰か支えられる人が周囲にいると良いのですが。 |