今年のオールスター戦出場の選手が発表されました。ファン投票では12球団で唯一選出ゼロだった中日ですが、選手間投票で高橋、監督推薦で柳と京田の３人が出場することになりました。現在首位打者の高橋と最多勝の柳は当然として、なぜ京田を選んで大島を選ばないのか、緒方監督が考えていることがわかりません。

　京田は今シーズンずっと苦しんでいて、ここまで打率.259です。ところが大島は打率.313で高橋に続いてリーグ２位、安打数87本は坂本と並んでリーグトップ、盗塁も20個でリーグトップです。チームでは３番を打っていますが、本来なら理想的なトップバッター。しかも外野守備の名手です。それなのにこれまでオールスターには９年で４回しか選ばれていません。実力の割に目立たない、いかにも中日らしい玄人好みの選手です。

　そんな実力者の大島を差し置いて今季調子が上がらない京田を選んだ緒方監督の意向がわかりませんが、中日ファンの目線で見れば、ベテランの大島には休養を取って後半戦に向けて英気を養ってもらい、逆に若手の京田には球宴で刺激を受けてもらって今後調子を上げるきっかけになればという期待はもてます。与田監督としても意外に「悪くない」と思っているかも知れません。

　監督推薦でもうひとつ引っかかったのが巨人・菅野の選出。もちろん菅野はリーグを代表する投手ですし、ここまで７勝と十分な成績を残してはいますが、とは言え一時期は腰痛で戦線を離脱。復帰後も打ち込まれていて万全ではないことも明らかです。原監督としたら球宴期間は休ませて調子を整えてほしいところでしょうが、敢えて緒方監督は首位を走る巨人のエースを潰しにいっているのかも知れません。

　今年のオールスター戦は東京ドームと甲子園ですから、巨人と阪神の人気選手が選ばれやすいのも当然ではありますが、これが後半戦にどう影響するのか気になるところです。