幹事クリタのコーカイ日誌2019

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6月29日 ● 相対音感。

 10月の発表会に向けてサックスの新しい曲の練習を始めているのですが、シャープが7つもあるC♯のキーにさえ慣れたら意外と早く吹けるようになってきました。

 サックスを習い始めた頃は、まず新しい曲を音名で覚えるところからでした。「ドレミ ドレミ ソミレドレミレ」というように歌詞の代わりにまず音名でメロディを覚えないと吹けませんでした。楽譜を見ただけではなかなかパッと音程を把握できなかったからです。

 しかしそれもさすがに長年やってると徐々に楽譜を見て音名を覚えなくても吹けるようになってきます。ピアノの楽譜のような和音は手こずりますが、単音のサックスならよほど五線譜から大きく飛び出していない限りはすぐに読めるようになってきました。これで曲の練習がかなりスムーズにできるようになりました。

 そして今回ついに楽譜を見なくてもある程度吹けてしまうことを発見したのです。最初の音さえわかれば、その後の音は適当に吹いても何となく合っているのです。驚きました。まるで演奏家のようです。サックスのS先生が耳馴染みのある曲は楽譜を見なくてもそうやってパッと吹けるのを「すごいなぁ」と思っていましたが、いつの間にか自分もそれに近いことができるようになっていました。

 もちろん、今回の曲が音の跳躍が少なく近い音を行き来するわかりやすい曲だということも大きいのですが、それでも何となく全音1度ずつ上昇して下降していくとか、半音を上下する繰り返しだとかが、楽譜に頼らなくてもある程度わかってしまったことに、我ながら「どうしてしまったんだろう」と戸惑うほどです。

 この話をピアノのMちゃん先生にしたところ、「相対音感がかなりできてきたんじゃないですか」と言われてまたビックリです。そんな高度な能力が自分に身につくことなど一生かかっても無理だろうと思っていましたから、「まさか」という思いです。

 もちろん「相対音感」は「絶対音感」と違いますから、ある程度の訓練でできるようになるとは知っていますが、音大の学生がソルフェージュの授業を受けてようやく身につけるものだと理解していたので、たかが10年程度趣味でサックスやピアノを練習しているくらいで何とかなるようなものではないと思っていました。ですからまだ僕の場合は相対音感の芽が少し出てきて若葉になった、くらいのものでしょう。

 もちろん、それでも嬉しいことです。なんだかコツコツと練習してきたら思わぬご褒美をもらったような気分です。音楽の授業で大声で気分よく歌っていたら隣の女の子に「音痴!」と言われてショックを受けた小学3年生の自分に教えてやりたいです。


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