幹事クリタのコーカイ日誌2019

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6月28日 ● ウィンブルドンのドロー。

 ウィンブルドンのドローが発表になりました。男子シングルス、ナダルはジョコビッチの山かフェデラーの山かと注目されていましたが、フェデラーの山でした。ジョコビッチとしたら決勝までの視界良好ということになります。逆にフェデラーとしては優勝まで厳しい道のりになりました。

 まず第1シードのジョコビッチの山ですが、1回戦で今年4度目の対戦となるコールシュライバー。曲者です。初戦の相手としてはイヤでしょう。インディアンウェルズではコールシュライバーが勝っています。4回戦ではモンフィスと若手注目株のオジェ・アリアシムの勝者。今シーズン好調のモンフィスも強敵ですがアリアシムの勢いも侮れません。準々決勝は第7シードのチチパスと第11シードのメドベージェフの勝者となりますが、チチパスは2回戦で「大巨人」カルロビッチが控えているので苦戦しそうです。

 トップハーフのもうひとつは第4シードのケビン・アンダーソンの山。こちらは群雄割拠の混戦模様です。アンダーソンは4回戦でワウリンカとラオニッチの勝者と当たります。3回戦屈指の好カードを勝ち上がってくるのはどちらか。さらに第6シードA.ズべレフは3回戦でペール、4回戦ではハチャノフです。誰がジョコビッチとの準決勝まで勝ち上がるか、ちょっと読めない山です。

 ボトムハーフの第3シード、ナダルの山も多士済々です。ナダルの1回戦は杉田。チャンスは少ないですが頑張ってほしいところ。そして次にキリオス、3回戦でシャポバロフとツォンガの勝者、4回戦でチリッチと超タフなドローになりました。ナダルは準々決勝で全仏の決勝を戦った第5シードのティームと対戦しますが、その頃にはもうヘトヘトかも。もっともティームも初戦でいきなりクエリーというのは危ういですが。

 ボトムハーフ第2シードのフェデラーの山に第8シードの錦織が入ってしまいました。錦織、不運です。フェデラーは4回戦のチョリッチ戦までは安泰でしょう。また錦織も恵まれたドローですが、4回戦の第9シード、イズナーはビッグサーバーだけにかなり危険な相手です。むしろ芝コートではイズナーの方が上かも知れません。今回もドローに恵まれなかった錦織ですが、せめてシードを守ってフェデラーとの対戦までは勝ち上がってほしいものです。

 このドローからするとフェデラーは順当に勝ち上がれそうなので、強敵ばかりと当たるナダルよりはかなり有利です。対するジョコビッチは決勝まで勝ち上がってくればフェデラーより分が良いかも知れませんが、まずは初戦でコールシュライバーに足元を掬われないことでしょう。


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