キリンチャレンジカップのエルサルバドル戦で18歳の久保建英が代表デビューしました。後半途中から出場し、ドリブル突破、シュートを見せて観客を沸かせました。デビュー戦の顔見世としては順調と言っていいでしょう。できたらゴールかアシストのひとつも決められたら文句なしでしたが、あまり欲張っても仕方ありません。

　ただマスコミが大騒ぎするほどの活躍でもなかったと思います。期待値が高すぎるからかも知れませんが、今後の日本代表を背負っていく選手です。この程度の活躍で満足していてはいけないし、マスコミも持ち上げ過ぎないことが大事です。いまの代表には若い才能のある選手がたくさんいます。久保もそのひとりであることは間違いないですが、現段階ではまだ実力的に控えメンバーに過ぎません。競争の中で成長を続けてほしいと思います。

　日本代表の次の試合はブラジルで14日に開幕する南米選手権です。日本は招待チームとして参加します。キリンカップと違い今度は敵地で格上との真剣勝負となります。そういう試合でこそ真価を発揮する選手が代表に相応しいですから、久保がここでどういう活躍をするかが注目です。ライバルが多いだけに森保監督が久保をどの程度起用するかわかりませんが、これからのことを考えれば積極的に久保を使って経験を積ませてほしいと願います。