幹事クリタのコーカイ日誌2019

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6月7日 ● テニスはひとりでできない。

 40年にわたってテニスをしてきました。特にそのほとんどの時間を幹事として、コートの手配、メンバーの招集、会計、練習の運営、ボールの購入と運搬などをしてきました。当然一緒にテニスをしている人たちのことも普通よりは注意深く見ていますし、気づくことも多いです。テニス愛好家の生態について本を書けと言われたら一冊書ける気がします。

 そんな長年の経験で一番強く感じることは「テニスはひとりではできない」ということです。当たり前のことですが、テニス歴が長い人でも実はそれがわかっていない人が本当にたくさんいます。むしろ常にテニスできる環境を用意されてきた恵まれた人ほどわかっていないと言っても良いでしょう。自分がテニスをするためには、他者の協力がなければ成立しないのに、その他者に感謝の念を抱いていない人がたくさんいます。

 相手やペアを見下した態度を取る、マナーが悪い、暴言を吐く、ジャッジが汚い、ドタキャンや遅刻が多い、約束事を守れない。こうした人は自分でも気づかないうちに周りからどんどん人が去っていき、気がつけばテニスを一緒にしてくれる人がいなくなってしまいます。そうなる途中で誰かが注意をしてくれて、それで気づけばいいのですが、多くの人は敢えて注意するなんて面倒なことはしませんから改めることもできません。

 特に過去に実績のある人やキャリアの長い年長者は要注意です。自分の方が立場が上だと思っていると、いつの間にか横柄な態度を取っていて、「あの人とテニスするのはイヤだな」と思われて敬遠されてしまいます。それから勝負に熱中しすぎる人も気をつけた方が良いです。熱くなることは一概に悪いとは言えませんが、どこかに冷静さを保っていないと、バッドマナーになりがちですし、敵対心をむき出しにして「なんだこいつ」と思われてしまいます。

 以下、こういうことをしていたら要注意の7項目です。(1)ゲームの組み合わせに文句を言う(2)ボールを拾わないでコートチェンジをする(3)ミスしたペアに指導を始める(4)相手のプレースタイルにケチをつける(5)相手のミスに大声でガッツポースをする(6)際どいジャッジを繰り返しアウトとコールする(7)ブラシをかけずにコートを立ち去る。

 そんなことはしていないと自分では思っていても、意外と気づかないでやっていることがあります。特に(2)のボールを拾わないと、(7)のブラシをかけないというのは、本人も気づきにくく無意識にそういう行動を取っている人がいるのですが、幹事目線ではかなり気になるポイントです。常に一緒にテニスをしてくれる仲間に感謝の気持ちを忘れずにいたいものです。僕自身、完璧ではないからこそ、自戒の意味も込めて。


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