幹事クリタのコーカイ日誌2019

[ 前日翌日最新今月 ]

5月29日 ● 全仏オープン序盤。

 グランドスラムでの序盤の楽しみは何といっても日本人選手の活躍です。日本は意外とテニス大国で、トップ100に何人もの選手を送り込んでいますから、毎日のように誰かが出てきます。男子シングルスには第7シードの錦織圭と西岡良仁、ダニエル太郎。女子シングルスには第1シードの大坂なおみ、奈良くるみ、土居美咲が出場しています。

 このうち1回戦を突破したのが錦織、西岡、大坂、奈良の4人。ダニエルはモンフィス、土居はスティーブンスとシード選手相手でしたから負けたのも仕方ありません。西岡と奈良は2回戦でそれぞれデルポトロとセレナ・ウィリアムズと対戦することになりました。どちらもグランドスラムタイトルを獲っている強敵だけに、どこまで戦えるのか全力を尽くして挑んでほしいものです。

 さてシード選手の錦織と大坂ですが、こちらは当然セカンドウィークまで勝ち上がってほしい選手です。特に大坂は世界1位、第1シードとしての登場ですから、当然優勝を期待される立場です。しかし、そのプレッシャーが強すぎたせいか、1回戦はシュミエドロバ相手に大苦戦をしました。1セット目は1ゲームも取れず0-6。硬くなって足が止まってしまいました。第2セットから少しずつ硬さは取れたものの、まだメンタルが不安定でミスが多くギリギリの戦いで何とかタイブレークを制してタイに追いつきました。第3セットはようやく自分のテニスが戻ってきてあっさり勝ちましたが、本当に危うい試合でした。

 ただこれをもってして大坂は危ないんじゃないかとは思えません。苦戦したのは大坂のメンタルにあったことは明らかですし、自分のテニスさえできれば第1シードにふさわしいテニスができることもわかりました。むしろ初戦に苦労したことで、これからは落ち着いて戦えるようになるのではないかと思います。2回戦の相手はかつての世界1位アザレンカ。強敵ですが、これに勝てれば一気に波に乗れそうな気配も感じます。

 錦織は1回戦は完勝しましたが、2回戦でベテランの強豪で地元選手のツォンガに苦戦を強いられました。常に先行を許しては追い上げていくのが錦織のスタイルだとはいえ、スタミナの消耗が激しいクレーでの試合だけに、できたらなるべく体力を温存しながら勝ち上がりたいところです。4-6、6-4、6-4、6-4で3時間超えの試合は2回戦としてはタフでした。

 錦織にとって朗報は勝ち上がれば4回戦で当たるはずだった相性が悪いメデベージェフが初戦敗退したこと。これで準々決勝のナダル戦までの展望が開けました。ナダル戦まではとにかく体力が削られるような試合展開にしないで楽に勝ち上がっていけたらチャンスはゼロではありません。セカンドウィークに楽しみが残るよう、錦織には何としても勝ち上がってもらいたいものです。


gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」