幹事クリタのコーカイ日誌2019

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5月26日 ● 行司差し違えとトランプ。

 大相撲夏場所は朝乃山の初優勝で幕を閉じました。大器と呼ばれ期待されてきた若手力士のひとりである朝乃山ですが、未だに三役経験もありませんでした。それが今場所いきなり優勝。これを契機に一気にその素質を開花させて大関横綱へと昇進することを期待したいところです。また栃ノ心が10勝を挙げて来場所の大関復帰を決めたのも嬉しいニュースです。

 ただこの2人の13日目の対戦で行司差し違えで朝乃山の勝ちとなった一番が微妙でした。テレビで見る限りは栃ノ心の足は出ておらず行司の軍配通り栃ノ心の勝ちのように見えました。はっきり言って誤審だと思います。もしあの一番が栃ノ心の勝ちとなっていたら、栃ノ心の大関復帰が決定、朝乃山の優勝はなかったかも知れず、栃ノ心も翌日の鶴竜戦での変化もしなかったことでしょう。優勝争いは11勝ラインまで下がり千秋楽まで持ち越された可能性が高いと思います。

 優勝争いも栃ノ心の大関復帰も14日目で決まってしまったので、今日の千秋楽は特に見所もなく、気の抜けたビールのような一日でした。トランプ大統領が安倍首相の「おもてなし」という名の「ゴマすり」で升席に乱入しても、優勝争いが決着していてあまり大きな影響が出なかったのは不幸中の幸いだったと言わざるを得ません。もし千秋楽に白熱した優勝争いを鶴竜、栃ノ心、朝乃山がしていたら、トランプは本当に邪魔でした。今回升席にトランプが入ってきたことは暴挙ですし、悪しき前例となったと思います。

 さて、見所が少なかった千秋楽でもっとも熱かったのは松鳳山と炎鵬のともに勝ち越しをかけた激しい一番でした。小柄で人気者の炎鵬ですが、7勝2敗と勝ち越しに王手をかけながら怪我をしたようで6連敗して負け越してしまいました。多分ギリギリで十両陥落は避けられるとは思いますが、痛めたところをしっかり治して来場所の活躍を期待しています。


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