幹事クリタのコーカイ日誌2019

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5月25日 ● ステージの魔物も小さくなった。

 今日は音楽教室の発表会。2年ぶりにホールで演奏するクラシック系の発表会でした。ライブハウスでのロック系の発表会はいつもバンドで演奏するので楽しいしノリも良いので気持ちが楽なのですが、ホールでの発表会はピアノ伴奏だけで静かなところで演奏するからとても緊張します。しかも発表する生徒の年齢層も高く、緊張からメロメロの演奏をする人も多いので、それがこちらにも伝染してきそうで余計に困ります。

 とは言え、僕も今回が通算22回目の発表会。さすがにこれだけ場数をこなすようになると緊張してもその被害を最小限に食いとどめることはできるようになりました。本当は適度に緊張して集中力を高めることができるのが一番なのですが、まだそこまでの境地は達していません。それでも最近の発表会では大きなミスはなくなってきました。

 今日の発表会ではもうひとつ緊張ばかりしていられないと感じていた理由がありました。この4月からサックスの先生が大学を出たばかりの新人のモモちゃんに代わりました。今回は彼女の初めての発表会です。もちろんモモちゃんは自分のステージはこれまでもたくさんこなしてきているので演奏自体には問題はないのですが、音楽教室の先生という立場で生徒の発表会は初めて。生徒歴10年を誇る僕がオタオタしているわけにもいかないのです。しかも今回はアンサンブルのサックスデュオなので、モモちゃんと息を合わせていかなければならないのですから、僕がしっかりしないといけません。

 実際にステージに立つと、やはりさすがに緊張をしましたが、以前のように足がガクガクと震えて止まらないということはありません。落ち着いて全体を見渡すことはできています。いざ演奏を始めても、ちゃんと伴奏も聴こえています。息も吸えています。練習通りにできているようです。1か所だけ気持ち僕が早く入ってしまったところがありましたが、それは慌てずにリカバリーできたので、被害は最小限でした。かつては怯えていた「ステージの魔物」も随分と小さく弱弱しくなったものです。

 終わってからモモちゃんやピアノ伴奏をしてくれたヨッチーはじめ、スタッフもみな「良かった」「音がしっかり出ていた」「いい音だった」と誉めてくれますし、動画を聴いてくれた前のサックスのS先生はじめ、みんな「音が良くなった」と言ってくれます。誰もわずかなリズムのずれを指摘しないのは、優しさが半分あるとしても、それほど気にならなかったということなのでしょう。やっぱり何事も丁寧に積み重ねていくことが大事だなと痛感しました。


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