幹事クリタのコーカイ日誌2019

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4月22日 ● 好調中日ドラゴンズ。

 開幕して約20試合が経過しました。ここまでの中日ドラゴンズの成績は11勝8敗。貯金3で首位巨人と1ゲーム差の3位。開幕前の予想では最下位という声が多かっただけに、僅差の首位争いをしているというのは十分な成績だと言えるでしょう。与田新監督の滑り出しは上々です。

 好調な原因は打線にあるように言われています。確かにチーム打率.285はリーグで断トツのトップ。ただ得点はと言えばヤクルト、巨人に続いて3位です。打っている割にはそれほど点が取れていないのです。打率はトップながらチーム本塁打数は4位。ビシエドが5本打っていますが、後は軒並み2本以下。ビシエドも含めて、アルモンテ、平田、福田、高橋と中距離打者は揃っていますが、筒香のような真の長距離打者がいないのが得点が伸び悩む大きな要因でしょう。

 中日好調の本当の理由は投手陣の踏ん張りにあります。チーム防御率3.34、失点64はともにリーグトップ。昨年投壊していたチームとは思えない素晴らしい成績です。しかも誰が凄いというわけでもないのに、この数字を維持しているのが驚きです。先発もリリーフも「絶対的」な投手はいません。そこそこのピッチャーたちが継投でやりくりしながら何とかこの数字を維持しているのです。特に弱体リリーフ陣が何とかかんとか堪えていて、これが昨年逆転負けばかり食らっていたチームとの違いです。

 切り札的な投手がいないのに抑えているということは、キャッチャーのリードが良い、野手の守備が良い、継投を指示している監督コーチの采配が当たっているということです。特に今年は継投のミスが少ないと思います。投手の調子の見極めや相手打者との相性の判断が的確です。これはあくまでも僕の想像ですが、伊東勤ヘッドコーチの存在が大きいのではないかと思います。

 西武黄金時代の正捕手であり、西武やロッテの監督経験もあり、WBC日本代表コーチの経験もあります。与田監督よりもはるかに実績が豊富な伊東をヘッドコーチに迎えたことで、バッテリーの強化を図れたことが防御率アップに大きく貢献しているのではないでしょうか。

 まだシーズンは序盤ですが、もしこの投手陣の安定感がシーズンを通して続くようなら、今年の中日は久々のAクラス入り濃厚です。復調してきた広島も怖いですが、昨年も広島相手に勝ち越しているので、真の敵は巨人だけでしょう。


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