幹事クリタのコーカイ日誌2019

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4月7日 ● コンテンツをどう保存するか。

 ピエール瀧のような不祥事が起きると、作品の配信停止や販売中止などという措置が行われます。それについての是非は今回は置いといて、そういう事件が起きると聴きたいものや見たいものが聞けない、見られないとなってしまうのが困ります。いきなり配信停止だなんて、そもそもピエール瀧が見たかったわけでもないのだから関係ないし、と思ってもダメなのです。

 音楽や映像などのコンテンツは、かつては「その場限り」のものでしたが、それがレコードやビデオで販売され所有できるようになりました。当時は画期的なことだったでしょう。今でもCDやDVDといった物理的なメディアで所有可能ではありますが、最近は自分で所有するよりも配信によって触れることの方が増えてきました。物理メディアはかさ張るしコストも高いので、随分と不合理なのです。

 しかし、ネット上にあるコンテンツを配信という形で触れるというのは、所有ではなく一時的にアクセス権を持っているだけという状態なので、常に不安定さがつきまといます。不祥事に限らず、運営している会社が「やめた」と言えばそれまで。先月いっぱいで「駅から時刻表」というネット上のサービスが終了しましたが、すごく便利なサイトだっただけに本当に残念です。無料のサイトだったので文句を言っても仕方ないですが、なんとかならなかったのかと思います。

 動画配信チャンネルもどんどん増えています。安い料金でさまざまな映画やドラマ、バラエティ番組などが視聴できるのは素晴らしいことですが、見たかったコンテンツがいきなり配信停止になってしまうことがしばしばあります。ダウンロードもできないですし、ただただ残念に思うことしかできません。

 デジタル化されたコンテンツは場所も取らないし複製も簡単だから本当に便利、なんて思っていたのですが、むしろアナログな時代のコンテンツの方が長持ちだったりします。1960年代に発売されたコミックスを今でも大事に保管していますが、50年前の本でも保存状態さえ良ければ当時と同じように楽しむことができます。保存形式や再生ソフトや機器のバージョンに気をつかう必要もないのです。例えばHDDやスマホにある写真データも先々のことを考えたら、プリントして昔ながらのアルバムに入れておいた方が良いかも。アナログは意外にしぶといですから。


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