幹事クリタのコーカイ日誌2019

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4月3日 ● 東邦高校センバツ優勝。

 愛知県代表の東邦高校が見事に春の選抜高校野球で優勝しました。平成最初の優勝と平成最後の優勝を達成したということで話題になっていますが、それだけではなく春優勝5回目は同じ愛知の中京大中京を抜いて単独1位。春の通算勝利数も同じく中京大中京を抜いて単独1位になりました。昔から「春の東邦」と呼ばれてきましたが、これで名実ともにセンバツではナンバー1です。

 今回の優勝、実は地元でもあまり話題になっていませんでした。と言うのも、東邦がとても安定した戦い方をしていたために、ほとんどドラマもないままにすんなりと勝ち上がって優勝してしまったからです。劇的な大逆転とかサヨナラ勝ちとか、もしくは圧倒的な猛打爆発とか、快刀乱麻のピッチングとか、そういうドラマチックさがなく、常に先制点を取ってそれを守りながら追加点もきちんとあげて終わるという王道の安心感のある勝ち方ばかりでした。

 もちろんそれだけ投打ともに隙がなく強かったということなのですが、ハラハラドキドキこそが高校野球の醍醐味だとすると、残念ながら「物語性」という意味では物足りない勝ち方でしたから、今後ファンの間で語り継がれるような優勝というわけにはいかないかも知れません。もし将来語られる可能性があるとしたら、東邦の主将であり投打の主役であった石川昂弥がプロ野球でレジェンド級の選手に成長すれば「伝説の始まり」として語られることになるかとは思いますが。

 ともあれ、これで全国で唯一東邦だけが「春夏連覇」の権利を手中にしました。夏には全てのチームからマークされることは間違いありません。東邦はまず石川に続く2番手3番手の投手の育成が最大の課題です。春と違って1人で勝ち上がるのは厳しいですから。


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