幹事クリタのコーカイ日誌2019

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1月25日 ● どうした白鵬。

 10日目まで全勝で優勝間違いなしと思われた白鵬が突如の失速をしました。11日目に休場明けの御嶽海に棒立ちのまま敗れると、12日目には優勝を争う玉鷲に逆転負け、そして今日13日目には貴景勝にあっさりはたき込まれて土俵中央で手をついてしまいました。特に怪我をしている風でもないのに関脇以下の力士に3連敗するとは往年の白鵬では信じられない弱さです。

 10日目まで全勝していた時には史上最速の12日目での優勝決定もあるかと思われていました。なにせ横綱2人と大関1人が場所途中でいなくなり、残る大関も黒星ばかり。好調だった御嶽海は怪我を負って休場と、ライバルが勝手にいなくなっていくのですから、白鵬も「楽勝」だと笑っていたことでしょう。

 11日目に復帰してきた御嶽海に敗れたのは、相手が怪我人だからやりにくかったのだろうと好意的に解釈されていました。しかし玉鷲との一番は優勝を左右する大事な取組だったのに、そこで油断したかのような逆転を許し、さらに売り出し中の若手の貴景勝にあっさり負けたとなると、「心」の緩みだけではなく、「体」の衰えも感じざるを得ません。

 以前から衰えを補うような張り手や肘打ちをしていましたが、横審に「横綱らしくない」と注意されてからはやりにくくなってしまったのも白鵬には痛手だったことでしょう。さらには活きのいい押し相撲の力士には速さ負けするようになってきて、ますます苦しくなってきました。

 どんなアスリートであっても年齢による衰えだけは免れません。最近は「顔」で相撲を取っていた白鵬もそろそろ潮時が見えてきて、周りの力士から「勝てるぞ」と思われ始めているのだとしたら、今後はますます苦しい土俵が続くようになることでしょう。


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