幹事クリタのコーカイ日誌2019

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1月19日 ● 好調『メゾン・ド・ポリス』。

 今クールでもっとも注目していたドラマ『メゾン・ド・ポリス』が視聴率も内容も好調です。初回の視聴率が固定ファンがついている『家を売る女の逆襲』と並ぶ数字を獲得しましたが、内容的にも面白く、しかも深さもあって見応えがありました。

 まず黒岩勉の脚本の良さを誉めるべきでしょう。基本構造は古典的な刑事ドラマです。不可解な事件を新米刑事がベテランの相棒(退職していますし複数ですが)とバディを組んで解明していきます。この基本がしっかりしているから見ていてもわかりやすいし安心です。

 そして古典的構造の上に現代的な問題でストーリーをコーティングしていきます。第2回では「独居老人」や「生き甲斐の獲得」「不倫」「LINEによる噂の拡散」「インスタでの見栄張り」などが取り込まれていて、事件に現代的なリアリティを与えていました。

 次にこの脚本を生かした演出の巧みさと俳優陣の演技の安定感が抜群です。特に退職警察官たちを演じているベテラン俳優たちが実に良い味を出しています。そしてそのベテラン陣を相手にひけを取らない演技を見せている主演の高畑充希の成長ぶり。コメディエンヌとしての才能も存分に発揮していて、彼女の顔芸も見どころのひとつです。

 見ていてちょっと残念だったのは、高畑が所属している警察署の同僚上司たちがあまりにも無能なこと。退職した警察官たちとの対比のためにそうしているのだろうとは思いますが、そんな低レベルで今までどうやって捜査してきたのとなってしまうので、もう少し彼らにも見せ場を作ってやってはどうだろうと思います。

 今後は主人公の過去の家庭の不幸について「縦軸」として少しずつ掘り下げて解明されていくのでしょうが、今はまだ伏線を張りまくっている最中なので、楽しみに見続けようと期待しています。


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