幹事クリタのコーカイ日誌2019

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1月17日 ● 錦織大苦戦も3回戦へ。

 全豪オープン錦織の2回戦、相手は巨人カルロビッチ。39歳にしてまだまだ健在なサービスキングです。錦織にとっては、というか、ほぼ全ての選手にとって嫌な相手です。なにせカルロビッチはほとんどサービスをブレイクされることがありません。大抵の場合はお互いにサービスキープしてタイブレイク勝負になります。もし1ゲームでもブレイクを許せば、そのままセットを奪われてしまう危険な存在です。

 カルロビッチは1回戦でも6-7、7-6、7-6、7-6という全てタイブレイクといういかにもな試合で勝ち上がりました。サービスが一番弱点の錦織としては、とにかくサービスとリターンに集中するしかありません。

 第1セットを6-3、第2セットを7-6と連取したところで、これは錦織の流れかと思わせましたが、なんと3セット目、4セット目をともに5-7で落としてしまいます。タイブレイクにすら持ち込めない展開は一番カルロビッチにやってはいけない形。これでフルセットにもつれこんでしまいました。

 ファイナルセットもタイブレイクになった錦織ですが、その前に大ピンチがありました。ゲームカウント4‐4での第9ゲームでは0‐40とトリプルのブレイクポイントを握られます。1本も落とせない崖っぷち状態です。このゲームを取られたら、次はカルロビッチのサービング・フォー・ザ・マッチ。しかし錦織はここから挽回をして何とかタイブレイクに持ち込み、辛うじて勝利を掴みとりました。試合時間3時間48分。まさに死闘です。

 1回戦に続いて大苦戦を強いられた錦織ですが、これが吉と出るか凶と出るかはわかりません。真夏のメルボルンですから、なるべく前半は疲れを溜めないように長い試合は避けたいのが本音です。ただ錦織の場合はゲームをすればするほどコートにフィットしてくるところもありますし、前半に苦戦しておいた方が調子が上がってくるかも知れません。3回戦までにうまくリカバリーできればいけるのではないかと思います。

 ちなみに西岡とダニエルはやはり次世代エースたちにやられてしまいました。ただ大坂なおみはきっちりと勝ち上がっています。昨年の全米のように男女シングルスで揃ってベスト4以上となると良いのですが。


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