幹事クリタのコーカイ日誌2019

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1月12日 ● 全豪オープンドロー。

 マレーが今大会を最後に引退するかもと発言して話題を呼んだ全豪オープン。マレーが本当にこのまま引退してしまうのかどうかはわかりませんが、大会としては目玉がひとつ増えたことでより盛り上がることは間違いありません。個人的には1年くらい休養してもいいから、引退などせずにまだまだ活躍してほしいと願っています。

 さてドロー表ですが、今回はマレーの引退が象徴するように長年君臨してきたBIG4に台頭してきた新鋭がどこまで対抗できるか、世代交代の幕開けの大会となりそうです。まず第1シードはジョコビッチ。実力的には頭ひとつ抜けていると思います。ただなかなか厳しいブロックになりました。2回戦でいきなりツォンガです。調子を落としているとは言え怖い相手です。そして3回戦で将来のトップ候補のひとりシャポバロフ、4回戦では昨年後半からグングン調子を上げてきている若手のメドベデフとなります。

 ジョコビッチと準々決勝で当たるところに第8シードの錦織が入りました。錦織としては不運です。他の3人のトップシード、ナダル、フェデラー、ズベレフだったら誰が相手でも勝てる可能性はそれなりに高かったと思いますが、ジョコビッチだけは勝てそうにありません。実力が抜群なことに加え相性が悪いので錦織はベスト8止まりの可能性が高いですが、むしろ錦織と当たる前にジョコビッチが誰かに足元を掬われないか期待した方が良いかも。

 第2シードのナダルはドローよりもまず本人の体調面が心配です。どこまで万全で臨めるのかがわかりません。もし万全なら準々決勝で当たるケビン・アンダーソンとジョン・イズナーの勝者まではさほど問題はないでしょうが、まだ調子が上がっていないとしたら、その前に誰かに負けて早期敗退ということも十分考えられます。

 第3シードのフェデラーは3連覇を狙っています。調子は上々という感じですから、決勝のジョコビッチ戦まで順調に勝ち上がる可能性は高いです。それまでの強敵は第6シードのチリッチでしょう。グランドスラムで安定した成績を誇るベテラン。後は暑さが尋常じゃない時にフェデラーの体力がどこまでもつかが心配です。

 第4シードのズベレフはグランドスラムでの勝負弱さをそろそろ克服したいところです。今回のドローは比較的恵まれた感があるので、準決勝のジョコビッチ戦まではシードダウンせずに勝ち上がれそうな気がしますが、チョン・ヒョンやチョリッチといった同じ若手のライバルに阻まれてしまうかも。ちなみにズベレフの山に入ったラオニッチは1回戦でキリオスと対戦します。1回戦で一番の目玉カードでしょう。

 実力では抜きん出ているジョコビッチですが、ツォンガ、シャポバロフ、メドベデフ、錦織、ズベレフ、フェデラーと続く道程はさすがに厳しいことでしょう。暑さも加わってバテてしまい、どこかで負けて決勝まで上がれない可能性もそれなりに高いので、僕の優勝予想は希望も込めてフェデラーの3連覇と通算100個めのタイトル獲得としておきます。


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