幹事クリタのコーカイ日誌2018

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12月12日 ● 教え魔というマウンティング。

 趣味の世界ではありがちな話ですが「教え魔」というか「教えたがり」の人が一定の割合で存在します。一部にニーズはあるものの、多くの場合は煙たがられて敬遠されていて陰で悪口を言われたりしているはずです。本人は善意でしているつもりですし、相手の役に立っているのだから喜ばれているはずだと思っていますから、受け手が有難迷惑だと感じていることに全く気づきません。発信側と受信側の距離が開いている場合がほとんどでしょう。

 我々のように休日に趣味でテニスを楽しんでいるだけの愛好家にとっては、上達することも大事ですが、何より楽しむことが一番です。それなのに「教え魔」が現れて、こちらが望んでもいないのに小姑のようにああだこうだと余計なお世話のコーチングを勝手にされたら楽しいテニスが全然楽しくなくなります。

 なぜ頼みもしないのに教えたがるのか、これはマウンティングの一種だと考えても良いでしょう。その世界では自分の方が上だからということを教えるという形を取って誇示しているわけです。当然、そのマウンティングされていることを受け手も感じ取れるからこそ不快に思うのです。テニスにおいては勝ち負けがありますから、そもそもそんなことをされなくてもどちらが上かはわかります。それにダメを押すように「教えてあげよう」などとこられたら不愉快極まりないのも当たり前です。

 もちろん、そんな気持ちは毛頭ない、純粋に相手のことを思ってアドバイスというかヒントを与えているだけだと思っている人も多いでしょう。仮にそうであっても、相手から求められてもいないアドバイスは大抵の場合、余計なお世話です。アドバイスは受け手側が受け入れ体制を整えていない限り、なかなか素直に受け取られないものだからです。まして失敗した直後に言われたら、それはアドバイスではなくクレームにしか聞こえないでしょう。そしてほとんどの場合、そういうミスの直後に「アドバイス」はされるものです。

 今日書いたことはこれまで本当にいろいろな場面で見てきたことですし、多くの人がやらかしていることです。そして僕自身も何回もそういう余計なことを言って失敗してきました。年を取れば取るほど、やらかしやすいことなので、肝に銘じて自省したいと思います。「教え上手」な人は、アドバイスもさりげないんですよねぇ。


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