今日はサックスの発表会でした。バンド形式でバックバンドは講師の先生たちが務めてくれる発表会で、僕はこの形式の発表会が一番楽しくて好きです。今回はX JAPAN「Forever Love(Acoustic Live ver.)」。カリスマバンドの代表的なナンバー。ロックバラードに挑戦しました。

　いつものことながら練習ではばっちり、もう練習しすぎて飽きるほど吹いてきたのですが、一発本番は何が起きるかわかりません。案の定、ステージ上でイントロのピアノが流れている間にどんどん緊張が高まって視野が狭くなってきました。一気に余裕が失われていきます。今回はＡメロが練習時から肝で、ここさえスムーズに乗り切ればＢメロやサビは余裕だと考えていました。そして予想通りに出だしで躓きました。

　いきなりテンポ感が狂ってかなり走ってしまいました。考えていたことが全部すっ飛んだ感じです。指は動かないし音は裏返るしで散々です。Ａメロの間に何とか立て直そうとしましたが、結局Ｂメロに入るまで乗り切れないままでした。

　ただそこからはかなり立て直すことに成功しました。失敗を引きずらないようになったのは大きな進歩です。そのままエンディングまで、少々のミスはありながらも無事に演奏を終えることができました。最初のミスを引きずってずっとグダグダになるという事態は避けられるようになったし、ミス自体も知らん顔で誤魔化せるようになったのは、長年の失敗の繰り返しから学んだことです。伊達に21回も発表会に出ていません。

　もちろん失敗しないに越したことはないのですが、人は失敗するものです。「失敗は成功のマザー」だと長嶋茂雄も言っています。失敗を繰り返しながら、それを乗り越えて成長していくんだということを、この10年近くサックスを習いながら学んでいます。