幹事クリタのコーカイ日誌2018

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11月1日 ● 山口真由はどこに需要があるのか?

 今年になってからやたらとテレビで見かける山口真由。東大首席卒業で元財務省官僚でハーバード大で学んで弁護士、というスーパーエリートな肩書きの癖に、テレビでは妙に媚びたような甘えた話し方で、大して面白くもないコメントをし、クイズ番組でも頭の良さを感じさせるような知識も閃きも切れ味もなく、なのにバラエティやら報道番組やらに引っ張りだこ。なぜテレビ局があんなに使うのか、なんとも理解できません。どこに需要があって誰が彼女を求めているのでしょう?

 もちろん、テレビにはこうした「才女枠」というのがあるのは知っています。宮崎美子のような「女優癒し系才女枠」とも小島慶子の「女子アナ意識高い系才女枠」とも違う、ちょっと前までは勝間和代あたりが担当していた「高学歴エリート文化人系才女枠」なのですが、勝間のカミングアウトでテレビ的に使いにくくなったところにスルリとうまく入り込んてきたのだろうというのはわかります。

 ただ勝間という人は癖は強いけれども発言に結構隙があって、そこが人間臭くて面白かったのですが、山口はそういう人としての妙がありません。媚びる割には可愛いわけでもなく、男にも女にも受けないと思うのですが、それでも毎日のようにテレビで見かけるのは事務所の力か、それとも安く便利に使えるからなのか、ちょっと見当がつかないのです。

 かつて林修がテレビに登場した時も「なにが良いの?」と不思議でした。中途半端な頭の良さというか、深みもないコメントで単なる受験知識だけが豊富な塾の先生だと思いました。しかし彼はもう何年もテレビの世界で生き残っています。恐らくその「中途半端」な頭の良さこそが武器なのでしょう。と言うのも、林は教える側にも教えられる側にも立てる自在さがあるからです。池上彰は今さら生徒側になって間違えて「トホホ」という顔はできませんし、逆に宇治原に偉そうに教えられても反発を買うだけですが、林はそのちょうど中間的な立ち位置で、テレビ的に使いやすいのだと思います。

 山口真由が林のような立ち位置を確保できるかどうかはわかりませんが、肩書が立派な割に「ダメ」なところも見せて突っ込まれてもいますから、「いじられる」ことがOKなエリート才女というところが重宝がられているのかも知れません。それにテレビというのは最初は好感度が低くても、出続けることで好感度が上がっていく媒体です。このまま山口が出続けるのか、いつしか見かけなくなるのか、さてどちらでしょう。


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