幹事クリタのコーカイ日誌2018

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10月30日 ● 裁判員になりたいかぁ!?

 昨年の今頃に裁判所から2018年の裁判員の候補者に登録されました、という封筒が届きました。「え?」と思いました。裁判員制度が始まって以来、周りに誰も裁判員になった人がいなかったので、まさか自分にそんなお知らせが来るとは全く予想もしていませんでした。

 しかし、それから1年近く、何の音沙汰もなかったのですっかり忘れていたところに、裁判員選任のために候補者として地裁に来てくれというお知らせがやってきたのです。またまたびっくりです。そして候補者になっていることはSNSで公表してはいけないけれど、家族や会社の人など周囲には言ってもいいということでした。

 もちろん会社を結構長期にわたって休まなければならないので、すぐに相談して休暇中の仕事のフォローをしてもらうようにお願いをしました。僕としてはここがクリアになった段階でやる気満々です。滅多にできない貴重な経験ですし、それに日当もコンビニのバイト代くらいは出るので、そこそこのお小遣いにもなります。会社を休んで小遣い稼ぎなんて、こんな時じゃなければ無理ですから。

 そして今日、地裁に行って選任のための抽選に臨みました。福引のようにガラガラなのか、ドラフト会議ばりに箱から当たりくじを引くのか、それともスクラッチなのか?くじ運は昔から強い方なので、与田監督ばりに当たりを引いてやるぞと思っていたら、なんとパソコンによる抽選だそうです。つまり裁判所が勝手に抽選をして発表を聞かされるだけ。うーん、だったら集まらなくてもよくね?それにオープンじゃないし。本当に厳正な抽選だと言えるのか?

 集まった人数からすると倍率は4倍弱といったところでしょうか?自分の手でくじを引くなら当てることもできますが、パソコンで抽選となると急に当たる気がしなくなりました。案の定、裁判員にも補充裁判員にも当たらず、あえなくお帰りくださいコースに。残念です。

 せっかく平日に集まってくれた人たちのために30分間ほどの法廷見学コースがオプションで用意されていました。くじで外れた人の8割くらいが参加しました。係員の人によればこの参加率は珍しいとかで、誰も参加しないこともあるんだそうです。どうも僕が悔しくていの一番に見学コースに並んだのがどうやら引き金になったみたいで、まるでサクラのようになってしまいました。

 法廷の傍聴席に最初にみんな座って、広報担当の女性が「裁判員をやってみたかった方?」と聞いたら、手を上げたのは僕ともう1人くらい。「じゃあできたらやりたくなかった方は?」と聞いたら、ぞろぞろと大半の人が手を上げました。あ、そうなんだ、みんなやりたくなかったんだ、じゃあ当選した人も大半はやりたくない人じゃん、代わってあげるのに。

 まあやりたい人ばかりが裁判員になったら、それはそれで判決に偏りが出そうな気がしますから、無作為に抽選ということなのでしょうが、本当にちゃんと公平に抽選したのか、あのやり方ではどうも納得できません。


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