幹事クリタのコーカイ日誌2018

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10月1日 ● 西岡良仁ツアー初優勝。

 中国の深センオープンで西岡良仁が優勝をしました。ATPツアーで初優勝。日本人男子としては松岡修造、錦織圭、杉田祐一、ダニエル太郎に続く5人目の快挙です。早くからその才能を期待されてきた西岡がついに栄冠を勝ち取ったというのは素晴らしいことです。

 西岡は23歳。錦織と同じアカデミーに所属し、10代の頃から注目されてきた選手です。171cmと小柄ながらサウスポーから繰り出されるショットの質の高さ、センスの良さは世界レベルで注目されてきました。前途洋々だった西岡のテニス人生が暗転したのは昨年3月。自己最高の世界ランク58位をマークした直後の試合で左膝前十字靱帯を断裂という大怪我をしてしまいました。

 厳しいリハビリの末にようやく今年1月に復帰。ランキングは380位まで落ちていましたが、そこから地道に復帰を目指し、今大会でランキングはようやく171位。上位の選手を次々と撃破して今大会見事に優勝を果たしました。怪我のせいで少し時間はかかりましたが、逆境を乗り越えてきたことで、さらに強くなったのではないかと思います。

 日本男子で5人目のツアー優勝者ですが、松岡以外の4人がいまバリバリの現役選手で、杉田、ダニエル、西岡が優勝したのは去年から今年のことです。これは完全に錦織効果でしょう。錦織が世界トップレベルで活躍しているからこそ、それに引っ張られるように杉田もダニエルも西岡も世界を相手に戦えるという自信を得ることができるのです。錦織以前の日本男子は松岡以降優勝どころか100位にすら入れていなかったのですから、まさに隔世の感があります。

 こうなるとファンとしても欲が出てきます。錦織にはグランドスラム制覇を、そして他の選手には錦織に続きグランドスラムでシードがつくトップ30入りを目指してほしいと思います。これだけ実力のある選手が揃ってくるとデ杯にも大きな期待をかけたくなります。日本男子の黄金時代、楽しみです。


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