やりました。全米オープンで錦織圭と大坂なおみが揃って準決勝に進出しました。男女揃ってのグランドスラムでのベスト４はもちろん史上初です。日本のテニスにとって記念すべき大会となりました。

　揃ってベスト８に進出した時に、ベスト４もかなり可能性があると書きました。大坂は実力で上回っているので大丈夫だろうと思った通り、6-1、6-1の圧勝でした。難しいのはチリッチと対戦した錦織でしたが、こちらはフルセットで４時間を超える激闘を制して見事に勝ちました。

　こうなると当然男女揃っての決勝進出という夢を見たくなります。大坂は次の対戦相手のキーズに２年前に第３セット5-1で、あと２ポイントまで追い込みながら逆転負けという苦い敗戦をしています。ただ２年前の大坂とキーズでは明らかにトップ10選手だったキーズの方が格上でしたが、今ではランキング的にも大差はありませんし、むしろ大坂に勢いがあります。チャンスは十分です。

　そして錦織の次の対戦相手は予想通りジョコビッチです。４年前の全米準決勝で錦織はジョコビッチを破って以来、この４年間一度もジョコビッチに勝っていません。現在13連敗中です。正直、一番対戦したくない相手ですが、４年前と同じ全米準決勝、４年間の借りを返すには絶好の舞台。チリッチに４年前の決勝の借りを返したのですから、もうひとつやってもらいたいものです。

　男女揃っての決勝進出、そしてシングルスでの日本人初のグランドスラム優勝という大きな夢がかなうかも知れません。そう思うだけで長年のテニスファンは心躍ります。