幹事クリタのコーカイ日誌2018

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8月28日 ● 「正直、公正」というキャッチフレーズ。

 自民党の総裁選は安倍晋三と石破茂の一騎打ちになりました。石破以外の候補が全てビビッて腰砕けで立候補を見送るとはどうしようもありません。自民党にかつての活力がないのはわかってはいましたが、これほど揃いも揃って情けないとは。まるでロシアのプーチン、中国の習近平のように安倍が自民党内を締め付けていることはわかりました。ここまで独裁的・専横的な政権はこの50年間日本では見たことがありません。

 石破もこのままではドン・キホーテとなりそうですが、敢然と立った姿勢は高く評価されていいと思います。あっさりと腰が砕けてしまった岸田某など政治家として全くなっていません。自らの主張を通してこそ政治家です。独裁者の腰巾着になって政権の禅譲を狙うようなことを選ぶ政治家に何を期待したらいいと言うのでしょう。

 もっとも石破も「正直、公正」のキャッチフレーズを用いましたが、支持者から「個人攻撃で不快」などと言われて引っ込めてしまいました。これはいただけません。「正直、公正」は通常の政治家のキャッチフレーズなら評価に値しません。そんなことは人としての基本であり、改めて政治家が言うことでもありません。

 しかし今回に限っては、なぜ安倍の対抗軸として石破が立候補をしたのかを端的に示している明快なキャッチフレーズです。嘘つきでお友達ばかり優遇しているまるで前近代的な為政者である安倍が日本のモラル崩壊を引き起こしていることを、これほどわかりやすく批判したキャッチフレーズはありません。もっともっと前面に押し出していいと思います。

 「正直、公正」に異議を唱えたのは参院竹下派らしいです。自分たちが石破もろとも安倍に「潰される」ことを恐れての異議申し立てですし、安倍に対しても尻尾を振ってみせただけのことですが、石破を今回唯一他派で支持したのが参院竹下派ですから、彼らの声を石破も無視することはできなかったのでしょう。引っ込めると言いながらも心の中で石破は舌打ちしていると思います。

 総裁選は安倍の勝利は揺るがない情勢のようですが、石破がどれだけ党員票を獲得するかによって、今後の政権運営になにがしかの影響が出ると言うことです。自民党の政治家に期待できないなら、せめて自民党支持層が党内を揺り動かして、自民党の活性化を図ってもらいたいものです。キャッチフレーズさえ批判される「物言えば唇寒し」という状況の政党では、とても自由闊達な議論ができる開かれた政党とは言えませんから。


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